沖縄の民芸「むんじゅる笠」の唯一の作り手のドキュメンタリー映画『むんじゅる笠 〜瀬底島の笠〜』が、現在、沖縄市の「シアタードーナツ・オキナワ」で公開中。期間は、7月28日(水)まで。
むんじゅる笠は麦わらで作った笠で、沖縄の民具として農作業の際の日傘として使われ、琉球舞踊の小道具としても知られている。
現在ではその作り手は激減し、本部町(もとぶちょう)の瀬底島で、大城善雄氏がただ一人製作に当たっている。
沖縄の映像製作プロダクション・海燕社は、2016年からその大城善雄氏のむんじゅる笠を作る工程や島の祭祀行事等を映像で撮りだめている。先日、クラウドファンディングを経て、このたびの公開にこぎつけた。
『むんじゅる笠 〜瀬底島の笠〜』の舞台・瀬底島では多くの島民が、副業としてむんじゅる笠を作り、笠の材料が足りない時は、島外へ調達に出掛けていた。
瀬底島でたった一人となったむんじゅる笠の作り手・大城善雄氏の野良笠と踊り笠(琉球舞踊「むんじゅる」)の製作工程、瀬底島の神事、むんじゅる笠と共に生きた島の暮らしを追う。
沖縄の伝統的な民具の一つであるむんじゅる笠を映したドキュメンタリー映画という側面だけでなく、歴史をつづる貴重な記録となっている。
ドキュメンタリー映画『むんじゅる笠 〜瀬底島の笠〜』
2021年7月2日(金)~7月28日(水) 10:50~(1日1回上映) 一般1,320円、中高大学生1,100円、小学生700円 沖縄・沖縄市「シアタードーナツ・オキナワ」にて公開
「シアタードーナツ・オキナワ」
住所:沖縄県沖縄市中央1丁目3-17
電話:070-5401-1072