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米軍占領下の沖縄でサンマを巡って戦った人々を描くドキュメンタリー

  • 2021年6月1日
  • 沖縄島ガール

©沖縄テレビ放送

沖縄を舞台にしたドキュメンタリー映画『サンマデモクラシー』が、7月17日(土)から、東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。7月3日(土)からは、地元・沖縄の桜坂劇場にて先行公開が決定。

映画『サンマデモクラシー』は、2020年3月に公開した映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』に続く、沖縄テレビ製作映画の第2弾。

米軍占領下にある沖縄を舞台に、輸入関税が掛けられていた魚・サンマを巡る裁判の模様をつづった実話がベースのドキュメンタリーとなっている。

©沖縄テレビ放送

物語の舞台は、1963年の沖縄。米軍占領下にあった沖縄では、当時、祖国復帰を願う沖縄の人々もサンマを“日本の味”として食べていた。そのサンマには、物品税法を定めた琉球列島米国民政府の高等弁務官布令により、輸入関税が掛けられていた。

©沖縄テレビ放送

だが、関税が掛かる魚の項目に「サンマ」の文字はなかったため、“ウシおばぁ”こと、魚卸業の女将・玉城ウシさんは「関税がかかっているのはおかしい!」と、琉球政府を相手に、徴収された税金の還付訴訟を起こす。このウシおばぁが起こした“サンマ裁判”は、いつしか統治者であるアメリカを追い詰める、民主主義を巡る闘いへとつづく。

©沖縄テレビ放送

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裁判を展開した人々の視線の先に立ちはだかったのは、帝王と恐れられた歴代最強の第3代高等弁務官、ポール・W・キャラウェイ。“ラッパ”と呼ばれた政治家・下里恵良氏が、キャラウェイに挑んだウシおばぁを支えて弁護する。そして、 “米軍が最も恐れた政治家”瀬長亀次郎がこの裁判を大波へとあおっていく。

©沖縄テレビ放送

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統治者・アメリカと自治権を懸けて闘った沖縄で起きたこの話を、うちな~噺家 志ぃさ~がナビゲート。ナレーターは、川平慈英が担当する。

©沖縄テレビ放送

公開を前に、作品の核となるサンマをキーに、戦う民衆のたくましい後ろ姿を捉えつつ明るい沖縄カラーをイメージしたメインビジュアル、シーンカットが公開された。

戦後の沖縄史に埋もれた“サンマ裁判”の実態を、この機会に学ぼう。

映画『サンマデモクラシー』
2021年7月17日(土) 東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開
※7月3日(土)から沖縄・桜坂劇場にて先行公開

監督・プロデューサー:山里孫存
ナビゲーター:うちな~噺家 志ぃさ~
ナレーション:川平慈英
音楽:巻く音/Jujumo
撮影・編集:祝三志郎
製作協力:公益財団法人民間放送教育協会
製作:沖縄テレビ放送
配給:太秦

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