沖縄出身でPRプランナーとして活躍する吉戸三貴(よしど・みき)氏の著書「沖縄ビジネスパーソンのための悩み解決に役立つPR的思考術」(ボーダーインク)が、このたび発売された。
吉戸氏は、沖縄美(ちゅ)ら海水族館にて広報の業務に就いた際に、PRや広報の仕事に興味を持ち、日本初の広報・情報学修士号を取得した。現在は、東京と沖縄を拠点に企業や自治体のコンサルティングや研修を行っている。
本書は、PRの手法というよりは、PRをきっかけに、沖縄県内で働くビジネスパーソン向けにQ&A方式で吉戸氏ならではのソリューションを提案している。
シチュエーションは、要領良く簡潔に説明する方法、イベントの集客を増やす方法、ミスを減らす方法、SNSの運営など、全部で20種類。
PRに関して言うと、Public Relationsというように、大事なのは「Relations」=関係性づくり。単純にプレスリリースを作ってメディアに配信するだけでなく、記者との関係性を築き、直接会って、説明をする時間を割いてもらうことで、商品の良さをしっかりと説明でき、記事にしてもらうことができた事例を紹介している。
1日に何千通ものプレスリリースに目を通す記者たちにいかに目を止めてもらうかの大変さを理解しているからこそ、力を入れるべきポイントを説明する。
また、お客様視点で商品の良さを説明すること、相手が聞きたいことを想像して商品の良さ話すことなど、臨機応変に発信を変えていくことの重要性も伝える。
それぞれのシチュエーションごとにポイントが整理され、かつ、「PRミニコラム」と題して、応用できそうなエピソードを挿入している。
大事なことは、吉戸氏がつづるさまざまな「Q」や「問い掛け」に対して、“自分にあてはめるなら…”や、“うちの会社だったら…”と想像して、いかに“自分ごと”にしていけるかという点。
数多あるPRに関するさまざまなハウツー本の中でも、同書は吉戸氏の出身である沖縄のケースを考えて書かれているからこそ、沖縄のビジネスパーソンにとってヒントになることが詰まった1冊に仕上がっている。
PRに悩む人だけでなく、仕事の進め方に悩む人など、沖縄で働くさまざまな業種のビジネスパーソンに、ぜひ手に取ってほしい。
「沖縄ビジネスパーソンのための悩み解決に役立つPR的思考術」
発売中 1,650円(税込) ボーダーインク