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15歳の少女が見た沖縄の戦後を綴るドキュメンタリーが再上映

  • 2020年9月30日
  • 沖縄島ガール

©沖縄テレビ放送

沖縄に住む少女の物語を綴ったドキュメンタリー映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』が、10月10日(土)から、東京・ポレポレ東中野にて再上映される。

『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』は、沖縄テレビ放送の開局60周年を記念して製作されたドキュメンタリー映画。同局のアナウンサー・平良いずみ氏が監督を務め、県外から転校してきた15歳の少女の目を通して、沖縄における“戦後”を考える。

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石川県出身の15歳の少女・坂本菜の花は、ある日、沖縄・那覇市のフリースクールに転校してきた。沖縄での暮らしをスタートさせた菜の花は、オスプレイやアメリカ軍機の墜落事故を目の当たりにし、この島ではずっと「戦争」が続いていることを肌で感じ取っていく。

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タイトルにもなっている「肝(ちむ)ぐりさ」は、沖縄の言葉で「胸を痛める」の意味。沖縄の言葉には「悲しい」を意味する言葉はなく、それに近い言葉として「ちむぐりさ」が挙げられる。人の痛みを自分のものとして胸を痛め、辛い思いをしている人と一緒に悲しむことが、沖縄での「ちむぐりさ」だ。

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本作は、3月28日から同劇場で公開されたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による外出自粛要請があり、公開からわずか7日間で上映中断を余儀なくされた。このたび、劇場、配給、制作を担当した沖縄テレビと協議の上、再上映することに至った。

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再上映決定にあたり、キャスターのピーター・バラカン氏は「高校生の3年を過ごした沖縄を素直で心に響く言葉で伝える菜の花さん。この作品を今改めて見ると、頭に浮かんだ言葉は『Okinawan Lives Matter』」とコメント。

また、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏も「抗議活動が大きくなる『恐れ』、最悪の『タイミング』…沖縄で起きていることを報じる言葉の一つひとつに、彼女の心は繊細に揺れ動く。そして私も一緒に、揺さぶられる。この映画を観終わっても、なお」と思いを寄せた。

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一人の少女から見た沖縄のリアルを感じ取ろう。

「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」
2020年10月10日(土)よりポレポレ東中野にて再上映決定

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