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簡単に植物を増やす方法「株分け」の基本を解説!

  • 2023年2月7日
  • NUKUMORE

お気に入りの植物を、手軽に増やしていけたら楽しいですよね!ここでは、株分けについて詳しく解説します。宿根草・球根植物は大きくなったら切り分けて植え替えます。植え替えや大きくなるたびに切り分けて、老化した株をリフレッシュさせましょう。

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宿根草・球根植物は株を分けて増やす

宿根草や球根植物は、地中で株が分かれてどんどん増えていきます。株が増えすぎると密になって生育が悪くなるので、株分けをして植え替えていきます。

宿根草は多年草ともいいますが、株が分かれたり、ランナーと呼ばれる枝が伸びてその先に子株をつけたりして増えます。球根植物は球根が分かれて増えていきます。
これらをそのままにしておくと、庭植えであっても分かれた株同士で養分を奪い合って生育が悪くなります。

解消するためには、庭植えでは3~4年に1回株を掘り上げ、増えた株を分けて植え替える「株分け」をします。鉢植えでは鉢がいっぱいになる前に、1~2年に1回、植え替えのときと同時に行います。

株分けは通常、手で分けますが、根が張りすぎて硬くなった場合は、包丁やハサミで切り分けます。刃物を使用する場合は、あらかじめ火であぶって、消毒したものを利用します。株分けをしたら、鉢にすぐ植え替えて育てます。

株分けのメリットは根がついているので、移植しても失敗が少ないことです。また、株からランナーを出すものはランナーの先についた子株を植えれば新しい株をすぐにつくることができます。

アマリリスなどの球根植物は、球根を分ける「分球」で増えていきます。宿根草などと同じように球根が増えすぎると生育が悪くなるので、葉色が変色したり、球根がやせたりする前に掘り上げて、球根を分球してから植え直します。

株分けをするときは、宿根草は秋から春が適期です。できるだけ根を切らないように掘り上げます。
株を分けるときは、それぞれの株に根がつくようにし、このときも根を切らないように注意しましょう。
植え替えるときは、葉が出ている部分を埋めないように、庭や鉢に植えつけます。

株分けの準備

*株分けに必要な主な道具

株分けでは、すでに根がついている状態なので、鉢や庭に直接植え替えるだけです。このためとくに必要な道具はなく、鉢植えでは植え替え用の鉢やポットと培養土のみです。庭植えでは株分けをしたらそのまま植えつけます。 bm1632_p48_map_1_1674623483

*増えるタイプ

宿根草は色々な形で株が増えていきます。 ■芽が増えるタイプ
ガーベラやタマリュウなどは株元から新しい芽が出て株が増える。新しい芽で株を分けて増やす。地上部が枯れた状態では、芽をつけて分ける。 bm1632_p48_map_3_1674623530 ■ランナーで増えるタイプ
オリヅルランやアジュガなどは、株からランナーを出し、その先端に子株をつける。その子株を切り分けて植えつける。 bm1632_p48_map_4_1674623550 ■球根で増えるタイプ
アマリリスやカンナなどは、球根が分球して増える。株が増えるタイプと同様に、球根を分けて植えつける。 bm1632_p48_map_5_1674623569

株分けのポイント

01 掘り上げる

■鉢植え
鉢の縁をたたくと、株が取り出しやすい。 bm1632_p48_flow_1_1674623606 ■庭植え
スコップを株から少し離れた場所にさし、テコの原理で掘り上げる。 bm1632_p48_flow_2_1674623621

02 土を落とす

根を切らないように余分な土を振って落とす。鉢植えでは細い棒やピンセットなどで根を切らないように、縦方向に土を落としていく。 bm1632_p48_flow_3_1674623640

03 枯れ葉を取る

株元に枯れ葉があるものは、手で摘み取る。花が咲いていたらつけ根から切り取る。 bm1632_p48_flow_4_1674623658

04 芽を分ける

それぞれの芽にできるだけ根を残すように手で分ける。手で分けられないものは火であぶったハサミなどで切り分ける。 bm1632_p48_flow_5_1674623677 株分けの完成。株が広がるものは、小さな株が出た方向を見て、植えつける向きを確認しておく。 bm1632_p48_flow_6_1674623692

05 ランナーを分ける

ランナーで株が増えるものは、ランナーを子株のつけ根で切って子株を取る。枯れ葉があれば取り除く。 bm1632_p48_flow_7_1674623711

06 球根を分ける

球根はそれぞれにできるだけ根をつけて手で分ける。球根が小さいものはいくつかまとめて分ける。 bm1632_p48_flow_8_1674623730

07 庭植えの準備

庭植えでは植えつける場所に肥料を均一にまいて耕し、平らにならす。肥料は袋に記載された量を適切にまく。 bm1632_p48_flow_9_1674623741 水はけをよくするためには一段高くして土を盛り上げる。 bm1632_p48_flow_10_1674623753

08 鉢植えの準備

鉢植えは鉢底にネットを敷き、ポットや鉢の1/3程度まで培養土を入れる。土の量は株の高さに合わせて調整する。 bm1632_p48_flow_11_1674623770

09 ポットに移植①

中央に根を広げながら株を移植する。新しい芽が伸びて広がる方向がわかるものは、広がる部分をあけて植える。 bm1632_p48_flow_12_1674623784

10 ポットに移植②

土を入れて軽く押さえ、鉢をトントンと机などに静かにたたいて土を落ち着かせる。 bm1632_p48_flow_13_1674623803

11 ポットに移植③

水の勢いを均一にするために、鉢の外で水を出しはじめてから、たっぷりと水やりをする。水やりを終えるときは水を流したまま鉢の外に移動させる。活着するまで1週間ほど半日陰で管理する。 bm1632_p48_flow_14_1674623827

12 庭に移植①

植え穴を掘って株元が埋まりすぎないように株を入れる。 bm1632_p48_flow_15_1674623840 地上部が枯れたものは、芽や球根の先端が出るくらいの高さに調整する。 bm1632_p48_flow_16_1674623849

13 庭に移植②

植え穴に土を入れて、土と根が密着するように株元を軽く押さえる。 bm1632_p48_flow_17_1674623864

14 庭に移植③

土と根がさらに密着するようにたっぷりと水やりをする。 bm1632_p48_flow_18_1674623881

株分けについてもっと知りたい方におすすめ!

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