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「とり木のできる植物リスト」苗木を増やして楽しもう!

  • 2022年12月11日
  • NUKUMORE

樹木を増やして楽しむ「とり木」とは、枝につけたまま苗木を育てることです。枝の一部に傷をつけて発根させる方法で、多くの樹木でできる、失敗が少ない増やし方のひとつです。ここではとり木にふさわしい植物一覧を分かりやすくまとめました。

★樹高は庭木や鉢植えで利用する場合の適切な高さです。適期はとり木に適した時期を表します。

「イチジク」

bm1632_p82_map_1_1669958089 ・樹高:2~4m
・適期:4~8月
たくさんの品種があり、夏、秋、夏秋両方に果実を収穫できる品種があります。株をコンパクトにする場合や枝先だけにしか葉がないような場合にとり木を行います。

「キンモクセイ」

・樹高:4m前後
・適期:4~8月
香りのよい庭木で、花期は9~10月。常緑なので冬でも庭に緑が茂ります。枝がよく出て茂りやすいので、とり木をするときは枝のつけ根に葉が少ない枝を選びます。 bm1632_p82_map_2_1669958113

「グミ」

・樹高:1~3m
・適期:4~8月
品種によって果実をつける時期が違い、夏や秋に実をつけます。低木で細い枝がたくさん出ますが、とり木は株元に近い比較的太い枝を選びます。トゲのある品種もあるので注意。 bm1632_p82_map_3_1669958158

「ゲッケイジュ」

・樹高:4~5m
・適期:4~8月
常緑の葉は煮込み料理などに使うローリエとしても知られます。とり木は通常の方法のほか、株元から出るひこばえを利用することもできます。 bm1632_p82_map_4_1669958169

「コニファー類」

・樹高:1~5m
・適期:4~8月
コニファーはヒノキ科などの針葉樹の総称で、葉が密に茂るものが多く庭木として利用されます。枝先ばかり葉が茂るので、株を再生する場合、できるだけまっすぐな枝を選び、とり木を行います。 bm1632_p82_map_5_1669958174

「ゴムノキ類」

・樹高:1~2m
・適期:4~8月
ベンジャミンなどのゴムノキの仲間は観葉植物として鉢植えで利用されます。どんどん大きくなるので、とり木で株を増やして高さを調整するか、新しい苗をつくって再生させます。 bm1632_p82_map_6_1669958195

「サルスベリ」

・樹高:2~5m
・適期:4~8月
樹皮が特徴的な花木で、花期が長く7~10月くらい花を咲かせ続けます。毎年枝がよく伸びるのでとり木がしやすく、株元のひこばえを利用してもよいでしょう。 bm1632_p83_map_1_1669958219

「サンシュユ」

・樹高:2~4m
・適期:4~8月
春に黄色の小花を咲かせるため、ハルコガネバナとも呼ばれます。秋には赤く熟した実をつけます。枝にはトゲがあるので、とり木をする際には注意しましょう。 bm1632_p83_map_2_1669958236

「シャクナゲ」

・樹高:2~3m
・適期:2~3月
日本にも自生しますが、たくさんの品種がつくられています。花期は5月で、白やピンクの花を咲かせます。枝の下部の葉が落ちて先端ばかりに葉をつけるので、とり木のしやすい植物のひとつ。 bm1632_p83_map_3_1669958252

ツツジ類

・樹高:2~3m
・適期:4~8月
品種が多く、落葉のものと常緑のものがあります。自然樹形のほか刈り込みなどにも利用されます。枝先に葉が集まりやすいため、葉のない部分をとり木にして苗をつくります。 bm1632_p83_map_4_1669958359

フジ

・樹高:つる状
・適期:4~8月
つる性の落葉樹で、つるから伸びる短い枝に紫色などの花を房で咲かせます。とり木は充実した枝の先端を選んで行います。すぐに棚に仕立てたいときは長めのつるを選びます。 bm1632_p83_map_5_1669958373

「ボケ」

・樹高:1m
・適期:4~8月
春に赤や白などの花を咲かせる花木です。毎年枝がよく伸びるのでとり木がしやすく、株元のひこばえを利用してもよいでしょう。 bm1632_p83_map_6_1669958393

「ヘデラ」

・樹高:0.1~1.5m
・適期:4~9月
様々な葉色の品種が販売され、寄せ植えなどアレンジ性の高い常緑のつる性低木。風通しのよい場所を好み、半日陰での栽培がおすすめです。水だけでも容易に発根します。とり木は、枝の中ほどを土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p84_map_1_1669958419

「ポトス」

・樹高:0.1~1.5m
・適期:4~9月
葉色が豊富で栽培が容易な常緑のつる性草本。室内などの半日陰でも十分育ちます。多湿を好むため日々の葉水は不可欠。壁に掛けて垂れ下げて楽しむことができる丈夫な植物。とり木は、茎の中ほどを土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p84_map_2_1669958441

「ホヤ」

・樹高:0.3~1m
・適期:4~9月
常緑のつる性草本。甘い香りのする桜色の花、ハート形の葉をつける種類もあります。水はけのよい土を好み、半日陰での管理が基本。冬は暖かい室内で水を控えめにして管理します。とり木は、茎の中ほどを土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p84_map_3_1669958459

「アベリア」

・樹高:1~2m
・適期:3~8月
半常緑の低木で、5~11月にかけて白や桃色の甘い香りの花を咲かせます。日向で水はけがよい土地を好み、暑さ、寒さに強く、とても丈夫で病気や害虫ともほぼ無縁です。とり木は、枝を折り曲げ、その一部を土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p84_map_4_1669958473

「イランイランノキ」

・樹高:15m
・適期:4~8月
常緑の熱帯性の高木です。5~10月にかけて咲く花は、夜に強い香りを放ち、香水の原料になっています。日向や半日陰、水はけのよい土壌を好み、冬は室内で管理します。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p84_map_5_1669958487

「ペトレア」

・樹高:1~10m
・適期:4~8月
常緑のつる性低木で、春から秋にかけて枝先に房状に白色や紫色の花を多数咲かせます。春~秋は戸外の日向~半日陰で管理し、冬は室内の日当たりの良い場所で管理します。とり木は、枝を折り曲げ、その一部を土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p84_map_6_1669958504

「オウバイ」

・樹高:1~1.5m
・適期:3~6月
落葉の低木でジャスミンの仲間ですが、こちらは無香。2~4月、梅に似た形の黄色い花をつけますが、上手に咲かせるには、日向で風通しがよく、乾燥した場所が不可欠です。とり木は枝を折り曲げ、その一部を土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p85_map_1_1669958618

「オオデマリ」

bm1632_p85_map_2_1669958527 ・樹高:3~4m
・適期:3~6月
庭植え向きの落葉の低木で、初夏に白く小さい花が手毬のように密集して咲き、秋には美しく紅葉します。日向か半日陰で水はけのよい場所を好み、乾燥や夏の西日は苦手です。とり木は、高取法で行ないます。

「銀葉アカシア」

・樹高:5~10m
・適期:3~6月
早春に鮮やかな黄色い花を咲かせる常緑の高木。銀葉の名にふさわしい美しい葉も人気です。水はけのよい、日の当たる場所を好み、日当たりが悪いと花つきが悪くなります。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p85_map_3_1669958544

「レンギョウ」

・樹高:1.5~3m
・適期:2~6月
落葉の低木で、早春に黄色の花を枝一面に咲かせます。日向とやや湿った土地を好み、強い西日や乾燥を嫌います。丈夫な植物ですが、花が終わったら剪定して樹形を整えます。とり木は、枝を折り曲げ、その一部を土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p85_map_4_1669958560

「ユキヤナギ」

・樹高:1~2m
・適期:2~6月
落葉の低木で、枝に雪が積もったような風情の白い花を春に咲かせます。強健で土壌の質は問いませんが、適度な灌水と日当たりのよい場所で栽培すると花つきがよくなります。とり木は枝を折り曲げ、その一部を土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p85_map_5_1669958579

「アケビ」

・樹高:1~10m
・適期:3~6月
落葉のつる性の木本植物で、早春に紫色の花を着け、秋には甘い実がなります。若芽や果皮も食用。日光と風通し、水はけのよい土地を好みますが、夏の強い西日は苦手です。とり木は、枝を折り曲げ、その一部を土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p85_map_6_1669958597

「ザクロ」

・樹高:5~7m
・適期:3~7月
落葉の高木で、葉はやや黄緑色で涼しげ。初夏に赤色~橙色の花をつけ、秋に実る甘酸っぱい果実はジュースなどにも利用します。日当たりと水はけのよい土壌を好みます。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p86_map_1_1669958674

「マルベリー」

・樹高:6~10m
・適期:4~6月
蚕の餌で知られる落葉の高木。梅雨のころに果実が赤色から紫色に変色して食べごろになります。実は生食やジャムなどに利用します。日当たりと水はけのよい土地を好みます。とり木は、高取法で行ないます。
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「シマトネリコ」

・樹高:10m
・適期:4~9月
葉からもれ注ぐ日差しが涼しげで、人気の高い常緑の高木。初夏には、枝の先に白く小さな花が房状につきます。日向と水はけのよい肥沃な土を好みますが、半日陰でも生長します。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p86_map_3_1669958713

「クロトン」

・樹高:2~3m
・適期:4~9月
個性的な葉が魅力の常葉の低木。トロピカルな雰囲気があり、夏にはぴったりの植物です。日当たりと水はけのよい肥沃な土壌を好み、十分な太陽光線が美しい葉色のポイント。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p86_map_4_1669958729

「コーヒーノキ」

・樹高:9~12m
・適期:4~9月
熱帯アフリカ原産の常緑の高木。対生する葉のつけ根に白い花を咲かせ、赤い果実は熟すと甘く、中の種子はコーヒー豆として利用可能。寒さに弱いので冬は室内で管理します。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p86_map_5_1669958746

「ディジゴテカ」

・樹高:8~15m
・適期:4~9月
光沢があり、波状の切れ込みが入る葉が特徴の常緑の高木です。肥沃な土壌を好み、耐暑性、耐陰性がありますが、寒さには弱いので、冬越しは10℃以上を保つようにしましょう。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p86_map_6_1669958764

「エバーフレッシュ」

・樹高:2~30m
・適期:4~9月
常緑の高木で、光沢ある濃い緑の葉が、夜は閉じ、昼は開きます。花は雄しべがこんもりと丸くパフ状に広がるのが特徴。ボリビア原産で、日向を好み、寒さや乾燥は苦手です。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p87_map_1_1669958787

「デイゴ(アメリカデイゴ)」

・樹高:5~6m
・適期:3~7月
夏に赤く美しい花を咲かせる、南米原産の落葉高木。日向と適度な湿気を好み、関東南部以西の庭園や公園、街路樹としてよく見られます。枝に鋭いとげがあるので要注意です。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p87_map_2_1669958806

「クチナシ」

・樹高:1~2m
・適期:3~7月
常緑の低木で、梅雨時期に咲く白色の花は、強い香りを放ちます。耐暑性があり、また半日陰でもよく育ちますが、乾燥した土地や西日の強く当たる場所を嫌います。とり木は、枝を折り曲げ、その一部を土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p87_map_3_1669958822

「ジャカランダ」

・樹高:15m
・適期:3~6月
落葉の高木で、世界三大花木の1つ。涼しげな細かい葉と春に青紫色や白色の花を咲かせます。熱帯アメリカ原産で寒さに弱く、日光と水はけのよい肥沃な土を好みます。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p87_map_4_1669958841

「クマヤナギ」

・樹高:5m
・適期:3~6月
落葉のつる性の低木で、山地や丘陵地に生育。夏に黄緑色の花が咲き、緑色の実は翌年夏に次第に赤色へ変化し、黒くなると完熟。日向や半日陰で、水はけがよい土地で育てます。とり木は枝を折り曲げ、その一部を土の中に埋め込んでおくと、そこから発根してきます。 bm1632_p87_map_5_1669958858

「カリン」

・樹高:8m
・適期:2~6月
春に桃色の花を咲かせる落葉高木。秋に香りがよい果実が実ります。薬用や食用としても定着しています。栽培の容易な初心者向きで、実つきが悪い場合は、人工授粉も有効です。とり木は、高取法で行ないます。 bm1632_p87_map_6_1669958877

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