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山口・徳地の「重源の郷」リニューアル 地元主導で地域経済の起点目指す

  • 2025年5月26日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 山口・徳地の体験交流公園「重源の郷(ちょうげんのさと)」(山口市徳地深谷)がリニューアルオープンして、5月24日で1カ月を迎えた。新たな指定管理者「多々良造園・徳地の未来共同企業体」の下、地域経済活性化の拠点を目指している。(山口宇部経済新聞)

 こだわりの「そば」

 運営を担う「徳地の未来」の土井志則代表は、「自分たちの世代が動かなければ」という強い使命感を持ち、今回の運営に名乗りを上げた。人口減少が進む徳地地域では、観光資源の活用が喫緊の課題。「地域に仕事がないと人が離れてしまう。まずは人の流れを作りたかった」と土井さんは話す。

 今回のリニューアルでは、かやぶき屋根の古民家3棟を葺き替えたほか、園内を一望できる展望台や親水広場を新設。駐車場も50~60台分増設され、受け入れ態勢を強化した。ゴールデンウィーク期間中には1日あたり約1,000人が来園し、園内の食事処「庄屋」も350人以上が利用するなど、早くも賑わいを見せている。

 新しくなった食事処「庄屋」の目玉は「そば」。食材はもちろん、器にもこだわり、「普通じゃないインパクトのある盛り付け」を意識したと土井さん。店内は60~70席の広さを確保し、11時の開店と同時に満席になる日もあるほどの人気ぶりを見せる。この秋には、お土産品として「バームクーヘン」の製造販売も予定されており、さらなる魅力アップが期待される。

 土井さんは「私たちがこの事業を始めたのは、徳地を盛り上げたい一心から。県外から人を呼び込み、徳地に来てもらう流れを重源の郷から作りたい。そして、売り上げをイベントへの出資や地域活動に還元していくという『新しい指定管理者の形』を目指している」と、地域への深い愛情と展望を語る。

 今後は木製ジャングルジムの設置や、夏の沢登り体験なども計画中。土井さんは「『徳地でご飯を食べるなら重源の郷がある』と思ってもらえれば、地域に経済の循環が生まれ、それが還元につながる。持ちつ持たれつで地域が育つ関係性を作りたい」と力を込める。

 開園時間は、5月~10月=9時30分~17時、11月~4月=9時30分~16時30分。入場料は、高校生以上=520円、中学生以下=310円。水曜休園。

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