「緑のgoo」は2025年6月17日(火)をもちましてサービスを終了いたします。
これまで長きにわたりご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
伊豆急下田駅の土産物店「豆州やまきち」が6月14日、「Zushu KIYOTAYA(豆州清田屋)下田店」としてリニューアルオープンした。1923(大正12)年創業の「清田商店」をルーツに持つ老舗の土産店が、地域に根差した物産店として新たな一歩を踏み出した。(伊豆下田経済新聞)
新たな干物ブランド「Himono Traveler(ひものトラベラー)」(関連画像12枚)
運営は伊豆急コミュニティー(伊東市八幡野)。今回のリニューアルでは「伊豆の魅力をもっと。」をコンセプトに掲げ、観光客に加えて地元住民や別荘所有者、移住者らもターゲットに、日常的に利用できる店づくりを目指す。「豆州やまきち」は、熱海や伊豆高原など伊豆急行線沿線に計5店舗を構えており、各店を順次「Zushu KIYOTAYA」へと改称する予定。下田店は、その旗艦店となる。
ロゴや掲示物、POPなどのビジュアルデザインは「K Design Office」(伊豆市吉奈)が担当。リニューアルに伴い内装やインテリアも刷新し、キッチンやグローサリーを想起させる空間に仕上げた。6月のオープンは、下田市で現在開催中の「あじさい祭」や夏の観光シーズンを見据えたタイミングとなった。
商品ラインアップは伊豆産の食品や酒類を中心に構成。従来からの人気商品である干物や菓子類に加え、全体の2~3割を新たに入れ替えた。規模を問わず多様な作り手の商品を取りそろえるほか、地元クラフト作家による木工品や陶器も並べ、地域の多彩な魅力を伝える。
リニューアルの目玉として、新たに商品ブランド「Himono Traveler(ひものトラベラー)」を立ち上げた。サバの干物に世界各国のスパイスや調味料を組み合わせた商品で、「チーズ香る濃厚ジェノベーゼ」「甘辛やみつきヤンニョムチーズ」「スパイス香る芳醇タンドリー」(各1個980円)の3種を展開。開発には約1年を要し、多数の試作の中から関係者の投票で選ばれたレシピを商品化したという。今後はオンライン販売や新フレーバーの拡充も予定する。これらの干物は、南伊豆町入間の自社工場で手作りしており、製造工程の写真を店内に展示することで、来店客が商品の背景に触れられるよう工夫を施す。
伊豆急コミュニティー 経営管理室の山口慎吾さんは「1年以上かけて構想と準備を進めてきた。観光客はもちろん、地元の人が下田に遊びに来た友人をもてなす際に『Zushu KIYOTAYA』の商品を食卓に並べて、伊豆を感じてもらう。そうしたシーンも想定している」と話す。
営業時間は9時~17時。