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博多座8月公演に歌舞伎「刀剣乱舞」初登場 尾上松也さんが意気込み語る

  • 2025年6月12日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 8月に博多座で上演される歌舞伎「刀剣乱舞 東鑑雪魔縁(あずまかがみゆきのみだれ)」に出演する尾上松也さんが6月10日、ホテルオークラ福岡で行われた取材会で公演への意気込みを語った。(博多経済新聞)

 取材会で笑顔を見せる尾上松也さん

 歌舞伎「刀剣乱舞」は、「DMM GAMES」が開発・運営、「ニトロプラス」が世界観・シナリオ・キャラクターデザインを担当する刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞ONLINE」を原案とした新作歌舞伎。2023年7月に東京・新橋演舞場で初演し、今回第2弾として、東京・新橋演舞場(7月)、福岡・博多座(8月)、京都・南座(8月)の3都市で上演する。

 物語は、鎌倉時代の歴史書「東鑑(吾妻鏡、あずまかがみ)」を踏まえたもので、鎌倉幕府3代将軍・源実朝の時代を舞台とする。鶴岡八幡宮で起きた「源実朝暗殺事件」を題材とし、歴史改変をもくろむ敵「時間遡行(そこう)軍」との戦いに、刀剣男士が出陣する様子を描く。併せて、同作に登場する八振りの刀剣男士が舞い踊る大喜利所作事「舞競花刀剣男士(まいきそうはなのつわもの)」も上演。出演は、尾上松也さん、中村歌昇さん、中村鷹之資さん、中村莟玉さん、尾上左近さん、上村吉太朗さん、河合雪之丞さん、中村獅童さんなど。松也さんは、尾上菊之丞さんと共に演出も務める。

 初演について、松也さんは「自分たちが頭の中で想像していることが形となり、お客さまに見てもらうことは楽しみもあったが、どのように受け入れられるか非常に不安も大きかった」と話す。「初日に温かい歓声と拍手を受け、自分たちがやろうとしたことが伝わったような気がした。歌舞伎ファン、刀剣乱舞ファンの皆さんが喜んでくださったという声もたくさん聞き、非常にうれしかったし、自分の中で大きなステップになった」と振り返った。

 松也さんは前回に続き、刀剣男士・三日月宗近(みかづきむねちか)と、第2弾に登場するオリジナルキャラクターで、悪役の羅刹微塵(らせつみじん)との一人二役を演じる。羅刹微塵については、「歴史をかき回すようなキャラクター。明確な悪役なのか、あるいは善なのか、生きているのか死んでいるのか、いろいろ謎を残したキャラクターにできたら」と構想を語った。

 現場では、「とにかく楽しくあること」を心がけているという松也さん。「自分が企画しているので、僕が『この作品を何とかするんだ』という気持ちがあるのは当然だが、出演者、スタッフの皆さんにも、『この作品に関われて良かった』と思ってもらえるような現場を作りたい」と話す。

 演出に当たり、「自分が作る作品だけではなく、たくさんの先輩方や後輩が作る新作歌舞伎のどれか一つでも、400年後に残っているような作品があれば幸せ。そうなれるようにとの思いを込めて、常に新作に臨んでいる」と意気込みを見せた。「歌舞伎らしさは残しつつも、イヤホンガイドがなくても楽しんでもらえるような構成、作りになっているので、歌舞伎を見たことがない方にも楽しんでもらえたら」と来場を呼びかける。

 公演期間は8月5日~11日。チケットは、A席=1万5,500円、特B席=1万2,500円、B席=9,000円、C席=5,500円。

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