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恐怖!聞き耳を立て監視してくる隣人、玄関の前にゴミまで…戦慄のご近所トラブル

  • 2023年1月29日
  • レタスクラブニュース


「隣人は選べない」といいますが、もしご近所トラブルに遭ってしまった場合はどう対処すればいいのでしょうか?

遠距離恋愛後に結婚し、都内から地方の小さな町の社宅に住むことになった主人公が、ご近所から好奇の目で見られて…というところから始まるコミックエッセイ『腐りゆく家族』。
夫以外はすべて知らない人、という環境の中で不安を抱えながらも前向きに暮らそうとするものの、家族以外が知るはずもない会話の内容を隣人が知っていたり、突然玄関先の物がなくなったり、家の前にゴミをまき散らされたりと嫌がらせが続きます。
頼れるのは夫しかいないのに、夫が結婚前から二股をかけ続けていたことが発覚。しかも結婚後も彼女との関係は切れておらず…。誰も信じられない状況の中、主人公が追い詰められていく、という話題のセミフィクションです。


『腐りゆく家族』の著者きむらかずよさんに、特にリアリティを持って描かれている「ご近所トラブル」についてうかがいました。

家の中の会話を聞かれて押しかけられて…ご近所恐怖体験の数々

──こちらのストーリーは実話をもとにしたセミフィクションだとうかがっています。

きむらかずよさん(以下きむらさん):今回のお話のベースは自分を含め、まわりの友達や知人に実際にあったエピソードをパズルのピースのように組み合わせて描いています。ご近所関連の話は自身の経験から描きました。

──家の中で話していたことを、隣人に突然指摘される…というエピソードがあり、正直驚きました。


きむらさん:これもほぼ実話です。衝撃だったのが、夫と家の中で「使いかけの電池があとどれだけ使えるのかわかったらいいのにね」となんでもない話をしていたら、突然チャイムが鳴り、「うち電池残量測れるのがあるから使って。あったらいいのにって言ってたやろ」と100%善意でお向かいの方が来られたことです。当時住んでいた家は木造で窓も開けていたとはいえ、普通の声で話をしていただけなので驚きました。
違う家に住んでいた時には、隣の方が耳を立てて聞いているような気配を感じたことがありました。壁の薄い家で、壁の前でいつも足音が止まるんです。家によっては隣の人の足音やドアの音までリアルに聞こえてどの部屋にいるかがわかってしまう家もあったので、音には本当に気をつけていましたね。

──マンガの中でも聞き耳をたてられているシーンがものすごく怖かったです。家の中の会話を指摘されたら、神経が過敏になってしまいそうです。

きむらさん:そんな経験もあったので、静かな住宅街に住んでいた時は子どもの声には特に気をつけていました。道路側の窓はあまり開けないとか。自分の家から出す音にも気をつけていました。「今の会話、聞こえなかったかな」など、常にビクビクしながら生活していた時期があり、正直、しんどかったですね…。



──大切にしていた玄関先の木の枝が刃物のようなもので切られていた…という驚愕のシーンもありました。


きむらさん:実際にあったんです。夜中の3時ごろ、家の前に置いていた防火バケツがひっくり返る音で目が覚めました。家の前に人がいるかもしれないと感じて確かめにいくのも怖くて、息を潜めたもののその後音がしなかったので猫だったのかも? と思って一瞬ホッとしたんです。でも、見てみたら家の前の南天の木が切られていました。しかも、元々ちょうど南天の木あたりに向いていた玄関の防犯カメラは無理矢理違う方向に向けられていました。そこまでして切りたかったのか、と背筋が凍る思いがしました。

──玄関先で干していた靴がなくなり、家族以外にはそのことは話していないのに、隣人から「靴見つかった?」と聞かれた…というエピソードもありましたね。




きむらさん:玄関先で子どもの靴を干していたら、なくなったことがありました。飲みかけのペットボトルが家の前に置いてあったり、植木が切られたりと色々気味が悪いことが続いてる時期だったので、それ以降靴は干さなくなりました。
さらにはしっかり大き目の洗濯ばさみで止めて干していたレジャーシートがなくなり、探していたら、普段挨拶もされない方が「向こうのほうに風で飛んで行きましたよ」と突然声をかけてきて。どうやっても飛んでいかなような妙な場所に落ちていました。引っ越してきたばかりだったので、不信感もすごいし、怖かったですね。

──さらには家の前にゴミが置かれていたというエピソードまでありましたね。


きむらさん:家の前に人が来ると照明がつくように設定していたのですが、そのライトがついたり消えたりしているのがリビングの窓から見えたので、そっとインターホンから覗いてみたら、近所の方が私の家の前にほうきでゴミを集めているのが見えました。そのエピソードをSNS であげたとき「なんで写真を撮らないんですか?」とコメントもいくつかいただきましたが、怖くて動けず、呆然としてしまいました。でも、今までの点と点が線になったような気がしました。

──また嫌なことをされるかもしれないという恐怖もあったと思うのですが、ご近所に対しての不信感については当時どう対処されていたのでしょうか?

きむらさん:一時期はなるべく挨拶もして、声もかけていましたがだんだん声をかけるのもはばかれるほど拒絶されるような雰囲気に。結局私の場合は引っ越しました。今は本当に心穏やかに暮らせています。

ご近所づきあいについて
きむらかずよさんはこう考える!

──引っ越してきて早々、井戸端会議をしているご近所の方から無視をされるなど嫌なシーンも出てきます。小さなコミュニティでの「新参者」に対しての関わり方についてはどう感じられていますか?

きむらさん:何度か引っ越しをしてきた経験から、地域によって全然違うという印象です。新参者に対して周りの人がめちゃくちゃあたたかい地域もありましたし、驚くような場所も中にはありましたが…。優しい場所も閉塞感のある厳しい場所もどちらも経験しました。
優しい場所として印象に残っているのは、少しの間だけ住んでいた広島です。私が出会った広島の方は明るくて優しくて出会ってもすぐ親しくなれるようなハートフルな方ばかりでした。

──ご近所トラブルはニュースでも目にします。事前にどのような人が住んでいるかわからないわけで…。住み始めてから嫌な予感がしたり、もしトラブルに巻き込まれてしまった場合どうすればよいと考えられますか?

きむらさん:どんな相手かわからないので、直接対峙せず、第三者に相談に行くのがいいのかなと思います。実際巻き込まれると本当に辛いですよね。子どもがいればなおさら。もし可能であれば、多少損をしても引っ越しできたら1番の解決策かもしれません。こんなご時世なので。



──ご近所トラブルに巻き込まれないためのアドバイスがありましたらお願いします。

きむらさん:引っ越しをするときの下調べの大切さは身に染みました。勢いで決めるとろくなことがないんですよね。引っ越しを決めたら、昼行った時と夜行った時とその周辺の雰囲気がどう違うかなど、何度もその場所に足を運ぶようにする。ちょっとでも気になることがないか、アンテナを立てておくことが大事に感じます。住むところだけはバタバタと決めないことをおすすめします。



いまの時期、新生活の準備で引っ越しを予定している方も多いと思いますが、ご近所トラブルに遭わないためにも、住む場所についてはよくよくしっかり考えたいものですね。


テキスト=mm




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