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【怖すぎ!】一人暮らし女性の恐怖体験。夜道で気をつけるべきポイントを、防犯のプロに聞きました!

  • 2022年12月18日
  • レタスクラブニュース


毎月18日は『防犯の日』ってご存知でしたか? 今日は防犯対策として、女性が一人暮らしをする時に気をつけるべきポイントをプロの目線からお伝えします。

まずは一人暮らし女性が怖い思いをした実体験をご紹介しましょう。『扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています』はInstagramで60万人のフォロワーがいる人気作家のちなきち(@chinakichi72)さんが、初めての一人暮らしを始めた頃の実体験を描いたもの。大学生になって古いアパートに住み始めた時の恐怖体験を綴っています。

ちなきちさんの恐怖体験とは



ちなきちさんは大学生になって一人暮らしになりました。
不動産屋に「周辺環境もわかりづらいから、日を改めて内見したほうがいいと思いますよ」と忠告されたものの、時間がないのでその場で契約を済ませてしまいました。後になって明るい時間に見てみると、それは思った以上に古い物件でした。



南向きとはいえ昼間でも暗く、ドアを閉めても外の光が隙間から漏れてくる…。外には古い自転車が打ち捨てられ、管理が行き届いてる様子はなかったといいます。アパートの壁も薄く、隣のテレビの音も丸聞こえ。後日、遊びに来た彼氏にも「こっわ、幽霊でそう」と言われるような外観でした。



さらに、ポストの中の郵便物が勝手に開けられているなど、不審な出来事がいくつもありました。


そしてある日気づくと、ドアスコープのレンズ部分にぽっかり穴があいていて、外から誰かに覗かれていたような形跡が…。ドアの向こうにいる気配に、ちなきちさんは強い恐怖を感じました。


この後、最終的にちなきちさんはこの物件を引き払ってセキュリティのしっかりしたマンションに引っ越すのですが、それまでの間にもいくつか恐ろしい目にあったそうです。

防犯のプロに対策を聞いてみました


ちなきちさんのような一人暮らしの女性が気をつけなければならない防犯上の注意点はたくさんあります。今回は、夜遅く帰宅する時の帰り道で気をつけなければいけないことについて、総合危機管理アドバイザーのおりえさんに話を伺いました。



──女性が夜遅く最寄り駅から家まで帰宅するときに、気をつけるべきことを教えて下さい。

おりえさん「夜道にイヤホンで音楽を聴いて帰る、なんてもってのほか。誰かに近づかれてもわかりませんよね。犯罪者は注意力のない人が狙いやすいので明らかにターゲットになりやすいです。
スマホも危険です、事故防止とマナーの面でも歩きスマホはやめましょう。ただし防犯ブザーアプリなどはすぐ起動できる用に準備しておくのはいいですね。
何かおかしい、つけられていると思ったら、振り返るのも大事です。つけてくる犯罪者は、ターゲットに気づかれると躊躇します」

──もし、誰かにつけられていると感じた時はどうしたら良いでしょう?

おりえさん「後をつけられている感じた時は、本当に差し迫った危機と認識してください。『後をつけられているかな?』と思った時にコンビニなどに逃げ込むべきという思い込みがありますが、コンビニに逃げ込んでも出口はひとつです。不審者は何時間でも隠れてターゲットが出てくるのを待つので、そのままでは危険が去るわけではありません。

よく防犯セミナーでも『後をつけられて、コンビニに逃げ込んで時間をおいてから帰って無事だった』…という話を聞きますが、その話は偶然助かった人しか話さないお話です。自分も同じく時間をおけば無事に帰れるとは思わず、逃げ込んだコンビニでお店から通報してもらう、友人、家族にコンビニまで迎えに来てもらう、タクシーを呼んで帰るなどして、そのまま一人で歩いて帰宅しないようにしましょう。

顔を覚えられて待ち伏せされないためには、できれば同じ時間、同じ帰宅通路で帰らない事も大事です。駅の出口なども可能であれば時々変更することをお勧めします」

──怖いですね…。徒歩よりも、自転車などを使うほうが安全でしょうか?

おりえさん「人気のない夜道で自転車を蹴飛ばして襲う事件などもあります。自転車だからさみしい場所でも大丈夫と過信せずに、もし遠回りでも、できるだけひとけがあって、明かりがある場所から帰宅するようにしてください。

また夜道の自転車では、追いかけられたという話のほかにも、すれ違いざまに胸や身体をさわられるなどの経験が多いなという印象です」

──自宅の周囲やドア付近で気をつけるべきことはありますか?

おりえさん「マンションの部屋の前やアパートの前で立ち止まってもたもたしないように、鍵は早めにだしておいて手に持ちましょう。
オートロックのマンションでも一緒に侵入されることがあるので注意してください。オートロックを解除する前にも、少し前から背後に人がいないか確認することが大切です。明らかに追って近づいてくる不審者の場合は、無理に部屋に逃げ込まず廊下やエントランス等で叫んでください。つい部屋に逃げたくなりますが、強引に部屋に侵入されると密室になりかえって危険です。
廊下に人がいなくてもドアの向こうには何人も住んでいるはずです。通報して欲しいと叫んでください」

──もし実際に怖い思いをした時は、どうしたら良いでしょうか?

おりえさん「怖い思いをした後や、逃げきったあとは、面倒に巻き込まれたくなくても必ず通報してください。もしかしたらあなたが目をつけられている可能性もありますし、そうでない場合でも、目的を達成するために次の人を狙う可能性、また近くに出没する可能性があります。その地域の見回りが増えるだけでも、犯罪抑止につながりますよね。自分の安心のためだけでなく、他の誰かのためにも、必ず警察へ通報していただければと思います」

【取材協力】
総合危機管理アドバイザーおりえ
防犯設備士、防犯設備士、自然災害2級危機管理士、社会リスク2級危機管理士、防火管理者、防災管理者。2014年43歳で日本最年長の硬式空手日本女子チャンピオンとなる。引退後、防犯・防災・護身術など危機管理のアドバイザーとして活動。



イラスト=ちなきち『扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています』より/取材・文=レタスユキ

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