今回ご紹介するのは、面倒な工程をとことん省いたゆる~い煮もの。煮ものを時短で仕上げるコツは、使う食材を最低限に減らすこと。そして火の通りやすい食材を選ぶことです。使う食材がそもそも少なければ、下処理にかかる時間がぐっと短縮。別々に煮るなどの複雑な工程も回避できます。さらに豆腐や肉、ちくわなどを選べば、煮込む時間もかかりません。簡単だから、連休中に子どもと一緒に作ってみるのも楽しそうですよ!
筑前煮
【材料・2人分】
とりもも肉(一口大に切る)…大1枚(約300g)、れんこん(乱切り)…小2節(約300g)、合わせ調味料(砂糖・しょうゆ…各大さじ2、みりん…大さじ1、水…70ml)、ごま油…大さじ2、酒…1/4カップ
【作り方】
1.フライパンにごま油を中火で熱し、とり肉を皮目を下にして並べる。
2.焼き色がついたら酒を加えて炒め、れんこんを加えてさっと炒める。
3.合わせ調味料を加えて、ほぼ汁けがなくなるまで炒め煮にする。
(1人分557kcal、塩分3.0g 調理/ツレヅレハナコ 栄養計算/スタジオ食)
本来具だくさんの筑前煮を、思い切って食材2つでアレンジ! それでも肉の旨みと根菜のシャキシャキとした食感をしっかりと楽しむことができ、満足感は十分です。
3ステップ以下で簡単!ゆる煮物は他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
ちくわとひじきのさっと煮
ちくわとひじきを油で炒め、煮汁を加えて汁けがなくなるまで数分煮るだけ…なのに旨みたっぷり! ちくわの底力に驚く1品。
牛肉と豆腐のすき煮
薄切り肉、豆腐、長ねぎ、しいたけ、さっと煮ればいい食材ばかりをチョイス。牛肉はやわらかい食感を楽しみたいので、ほかの食材に火が通るのを待って最後に加えて。
煮るだけとりチャーシュー
鍋にとりむね肉とゆで卵、煮汁を入れて火にかけ、ふたをして弱火で15分煮れば完成。途中上下を返しながら煮ると、味のしみ込みがよくなります。
大根とツナのさっと煮
加熱に時間のかかる大根とにんじんは、薄めにカット。ツナ缶・蒸し大豆とともに、煮汁で10分ほど煮込めばできあがり。
思い立ったときにいつでも作れるゆる煮もの。忙しい平日には煮物はちょっと…と敬遠していた人も、これなら献立ルーティンに組み込めそうですよ。
文=齋藤久美子(栄養士)