和食の基本ともいえるのが、「だし」をベースにした料理。「だし」には旨み成分がふんだんに含まれていて、素材本来の持ち味をぐっと引き出すパワーがあります。とはいえ鰹節と昆布でだしをとるのは、けっこう手間がかかるもの。そこで「とろろ昆布」の出番です! 昆布を繊維状に薄く削ったとろろ昆布は、だし代わりに使える優秀食材。ほうれん草にあえれば、品のあるやさしい風味が手軽に楽しめますよ。
ほうれん草のとろろ昆布あえ
【材料・2人分】
ほうれん草…1/2わ、とろろ昆布…ひとつかみ(約5g)、もみのり…適宜、しょうゆ
【作り方】
1.ほうれん草は洗い、ゆでて冷水にとり、軽く水けを絞る。4〜5cm長さに切り、しょうゆ小さじ1をサッとからめ、軽く絞る。
2.1、とろろ昆布を合わせ、しょうゆ大さじ1を加えてあえる。器に盛り、のりを散らす。
(1人分27kcal、塩分1.7g 調理/河合真理 栄養計算/スタジオ食)
だしの旨みや香りによって素材のおいしさが引き出されるから、いつもの野菜がさらにおいしく食べやすい味に。野菜嫌いのお子さんも、とろろ昆布を活用したメニューなら案外すんなり食べられるかも?
文=齋藤久美子