生姜をきかせて甘辛い煮汁でこっくりと煮たしぐれ煮。そのままはもちろん、丼やうどんにしたり、卵とじやコロッケに入れたり、炊き込みご飯の具にしたり…とアレンジもできる頼りになる常備菜です。保存がきくので、切り落とし肉が特売の日に多めに買って、まとめて作り置きするのが便利。作り方も簡単です。
牛しぐれ煮
【材料(作りやすい分量・約400g分)】
牛切り落とし肉…400g、しょうが…1かけ、サラダ油、酒、みりん、しょうゆ
【作り方】
1.しょうがはせん切りにする。牛肉は粗く刻む。
2,フライパンに油小さじ1を熱し、しょうがを炒める。香りが立ったら牛肉を加えて炒める。肉の色が変わったら酒大さじ1/2、みりん大さじ2を加えてさっと炒め煮にし、アクを除く。弱火にしてしょうゆ大さじ1と1/2を加え、汁けがなくなるまで煮る。
(1366kcal、塩分4.3g 調理/ワタナベマキ 栄養計算/スタジオ食)
基本のしぐれ煮は、フライパン1つ、15分ほどで完成。牛肉はアクが出やすいのでアクを取り除いてからしょう油を加え、汁けがなくなるまでしっかり煮からめるのがポイント。冷蔵庫で4~5日保存できます。
切り落とし肉を炒めて煮るだけのしぐれ煮は他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
豚こまのしぐれ煮
豚こま肉を使えば経済的。牛肉と同様、炒めてから煮汁で5分ほど煮て。しょうが汁を最後に加えると、香りが飛びにくくなります。
牛肉、ひじき、まいたけのしぐれ煮
水で戻したひじき、ほぐしたまいたけは、肉の色が変わったら鍋に投入。全体をざっと炒め、煮汁を加えて落としぶたをして煮ます。
牛肉のカレーしぐれ煮
カレー粉を入れてアレンジしても◎。和風だしがやさしく香ります。強めの中火で煮ることで、短時間でごぼうやしらたきにも煮汁をしっかりしみ込ませます。
中華風牛しぐれ煮
オイスターソースをメインに調味。エリンギは薄切りに、牛肉にはあらかじめごま油と片栗粉をまぶしておくとうまみが逃げません。
作りたてもおいしいですが、翌日以降は煮汁がしみて、さらにご飯が進むおかずに。さっと作れる手軽さも愛される理由です。
文=齋藤久美子