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アフリカには国民の大多数が「読み書き」できない国もある!?/数字でわかる! こどもSDGs

  • 2021年8月11日
  • レタスクラブニュース




貧困、差別、環境破壊、戦争・紛争など、世界にはさまざまな問題があります。いま日本は世界から見ればとても平和な国で、普段の生活ではこれらの問題を感じることは少ないかもしれません。しかし、日本は海外から食料や石油などのエネルギー源をたくさん輸入しています。困っている国を助け、困っていたら助けてもらう―。その関係性が、10年、20年先の世界全体の未来につながります。自分にできることを知るために、まずは世界共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」を知ることから始めてみませんか?



「こども地政学」「こども統計学」シリーズ累計12.5万部突破!著:バウンド 監修: 秋山宏次郎による、『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』では、わかりやすいイラストやクイズを通してSDGsを解説してくれています。今回は「 アフリカには国民の大多数が『読み書き』できない国もある!?」のパートをお送りします。

※本作品は著 バウンド・監修 秋山宏次郎の書籍『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』から一部抜粋・編集しました

読み書きできない15~24歳の若者は世界に何人いる?




このニンニクを売る行商人をしているインド人の中年男性は字が書けないため、大人になってから字の練習をしていました。

■考えてみよう
・読み書きができない人は、なぜできないと思う?
・読み書きができないと、どんな不便があるだろう?

貧しい国は読み書きできない人が多い

 みなさんがこの記事を読んでいるのは、字が読めるからです。当たり前のことですが、自然と読めるようになったのではありません。読み書きを習ったから読めるようになったはずです。

 ところが、日本では当たり前の「読み書きができる」ことは、世界を見渡すと当たり前ではありません。UNESCO(国連教育科学文化機関)の推計では、2018年時点で、世界の15~24歳のうち、約1億人が非識字者(読み書きのできない人のこと)です。地域別では、貧しい人が多いサハラ以南のアフリカや南西アジアに集中しています。アフリカ中央部の南スーダンやニジェールのように大多数の人が読み書きできない国もあるほどです。

 字が読めなければ、教科書の内容を理解できません。たとえパソコンがあっても、検索することもメッセージを送ることもできません。駅では列車の行き先がわかりません。不便なことばかりです。

 当たり前のことのように思える「読み書きできる」ことは、とても素晴らしいことなのです。



■知っておくべきコトバ
国際識字デー
UNESCOの国際デーのひとつ。識字の重要性をアピールすることを目的として、毎年9月8日に設定されています。いまも世界で7億7000万人以上が最低限の読み書きができません。2018年時点で南スーダン(34.5%)、ニジェール(35.0%)、中央アフリカ(37.4%)の3カ国は15歳以上の識字率が40%を切っています。
出典:UNESCO Institute for Statistics 「UIS Stat」

著=バウンド・監修=秋山宏次郎/『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(カンゼン)



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