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昼間の太陽より沈む太陽のほうが大きく見えるのはどうして?/誰かに話したくなる地球の雑学

  • 2021年7月1日
  • レタスクラブニュース





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沈む太陽はなぜ昼の太陽より大きく見えるのか


地平線や水平線に沈む太陽が、昼間の太陽よりも大きく見えた、そんな経験をしたことのある人は少なくないはずだ。古代ギリシャの哲学者アリストテレスをはじめ、古今東西の科学者も同じことを経験し、その答えを見つけようとさまざまな説を唱えたが、いまだ定説は確立されていない。

たとえば、アリストテレスは、地平線近くにある夕日が大きく見えるのは大気の屈折が原因である、という説を主張したが、今では否定されている。ほかにも、夕日の赤は膨張して見えるためという説もあったが、夜空に浮かぶ星座も大きく見えることから誤りが指摘された。

現在のところ、最有力とされているのは、目の錯覚という説だ。太陽が地平線近くまでくると、周辺の山や建物など、サイズを比較できるものが同時に目に入ってくる。そのため、大きさの感じ方が変化するのだといわれている。また、これと類似する説として、太陽を見るときは、そこに神経が集中して意識することができる周囲の風景が狭まることから、相対的に大きく感じられるというものもある。

人間の目が、なぜこのような錯覚を起こすのかについては、現在でもはっきりとした説明はついていない。ただし人間の眼球には、見る角度や姿勢によって、同じものを見ているにもかかわらず、異なった大きさにとらえてしまう性質がある。

実験からも、モノを上目づかいで見るより、正面から水平に見たほうが大きく感じられることがわかっており、こうした眼球の性質との関連性が示唆されている。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)




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