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『パラサイト』『愛の不時着』『トッケビ』でおなじみの食品がズラリ!韓国スーパーで買いたい定番食品

  • 2020年11月10日
  • レタスクラブニュース



ブームが続いている韓流ドラマの世界。ドラマにハマっている人もそうでもない人、どちらの人も楽しめるのが韓国の食品です。

そもそも韓国には、食事を一緒にすることで人間関係を深めようとする文化が根付いているため、食事シーンがとても多いのです。「食事は済んだ?」と挨拶がわりのように問うセリフも、幾度となく耳にしました。

そういう背景もあって、韓国のドラマ制作では食品会社や外食産業とのタイアップが盛んです。日本でのタイアップ商品は “さりげなく”登場するのに対し、韓国の作品ではタイアップ商品をガッツリ映します。素敵な登場人物がおいしそうに食べているのを繰り返し見ているうちに、気づけば自分もすっかり同じものが食べたくなっていたり…。

そんな魅力いっぱいの韓国ドラマの食の世界を、自分でも体験できるのが韓国食材を扱うスーパーマーケットです。東京・新大久保にある韓国スーパーのひとつ「韓国広場」でドラマに登場した韓国定番食品を探してきました。遠方の方も「韓国広場オンラインショップ」で購入可能となっています。


地元に愛されているスーパー「韓国広場」




最新の韓国文化を体験できる街として若者たちの集まる東京・新大久保。1992年の創業以来、韓国の定番食品を取り揃え、地元で生活する人々にも愛されているスーパーが「韓国広場」です。



「韓国広場」には生鮮食品や簡単に韓国の味を作ることができる自社PB商品のほか、お昼時には韓国惣菜や弁当が並び、スーパーマーケットの醍醐味を味わえます。お菓子や乾麺、調味料、酒類などの一般商品の大部分は韓国からの輸入品。まさに本場の味です。

店長の朱練培(ジュヨンベ)さんは、2002年に来日し日本の大学を卒業後、同社に勤務すること10年、日韓の食文化に精通する人物。今回、韓国の定番食品についてもいろいろと教えていただきました。



「今年ブレイクしたのが、映画『パラサイト 半地下の家族』に登場したチャパグリでした」と朱店長。
「チャパグリ」とは「辛(しん)ラーメン」でおなじみの食品メーカー・農心の定番袋麺「ノグリ」(118円)と「チャパゲティ」(118円)をミックスした裏技メニュー。もちもちの麺とジャージャー麺的な甘辛ソースのチャパグリは、2種の袋麺を買わないと作れませんでしたが、新製品のカップ麺チャパグリ(198円)が誕生し、さらに手軽に味わえるようになったそうです。


『愛の不時着』で登場のコーヒー&菓子


『愛の不時着』はコロナ禍での新たなる韓流ドラマブームのきっかけとなった作品の一つと言われています。
容姿端麗にして抜群の経営手腕を見せるユン・セリは韓国の財閥家の跡取り娘。パラグライダーの事故で北朝鮮に不時着したことで始まる、北朝鮮将校リ・ジョンヒョクとの切なくて温かなラブストーリーです。

■<ドラマ内で軍幹部も密やかに愛飲「棒コーヒー」>


マキシム「モカゴールドコーヒーミックス」(30本入り)500円
エピソード2で登場した韓国定番のマキシムのインスタントコーヒー。コーヒー、砂糖、クリームがオールインワンタイプになった、少々甘めでクリーミーなコーヒーです。劇中で、北朝鮮の軍幹部が自分の机の引き出しから取り出し「君も棒コーヒーを飲まないか。南町(韓国のこと)から入ってきたものだ」と勧めるシーンで登場します。

朱店長「当店では100本入りが一番人気です」
(100本入りは持ち手のついた箱入りでなかなかのインパクト!)

■<濃厚オニオン風味の韓国定番スナック菓子>


農心「オニオンリング」(ヤンパリング)98円
エピソード11では、ヒョンビン演じる軍人リ・ジョンヒョクの部下4人組・通称「愉快な仲間たち」が韓国に潜入。行き場もお金もない若者たちが日帰りスパで「腕輪を見せたらこんなに食べ物をくれたよ!」と無邪気に喜ぶシーンで光り輝いて目立つ袋が、このスナック菓子。生のたまねぎに換算すると1袋(50g)当たり20gに相応する量のたまねぎを使用しているため、たまねぎの風味がそのまま生きています。

朱店長「日本でいえば、かっぱえびせん級の知名度ですね」



『ザ・キング:永遠の君主』で登場の「キムチ+さつまいも」


『ザ・キング:永遠の君主』は、パラレルワールドを行き来することで起こる恐怖と愛を描いたドラマです。幼い頃に謀反により王である父を失った別世界の大韓帝国皇帝イ・ゴンと、こちらの世界である韓国で生きる女性刑事チョン・テウルのロマンスが見どころ。

■<干し芋がオシャレなヘルシー食の韓国>


大象「CHEW&Realさつまいも」258円
エピソード3では、お調子者のチョ・ウンソプと別世界の皇帝がスーパーで一緒に買い物をするシーンで登場。チョ・ウンソプがカートを押しながら試食品をつまようじで味わう姿が描かれていて、韓国のスーパー事情を垣間見ることができます。
さて「CHEW&Real」の味の基本はこのさつまいも。スティック状に切られた干しいもの少量パックで、原料名は「さつまいも」のみと超自然派なお菓子。さつまいもの美しい色と自然の甘みを堪能できます。同シリーズに「焼き芋」と「栗」もあり、いずれも優しい甘さでホッとします。

■<刑事の張り込みから王宮まで、いつでも登場する「キムチ」>


大象「宗家(チョンカ)キムチ」(小袋5パック入り)1080円
エピソード8では女性刑事のチョン・テウルが車の中での張り込み中にカップ麺を食べるシーンで、後輩刑事が食べきりサイズの「宗家キムチ」を差し出します。他のドラマでも、韓国ではカップ麺と食べきりサイズのキムチの組み合わせは定番です。
エピソード9では、皇室近衛の中隊長のふりをするチョ・ウンソプがスーツの内ポケットからキムチを取り出し、王宮で執務中の皇帝イ・ゴンに「さつまいもにはキムチがよく合う」と勧めるシーンなど、韓国キムチ売上シェア27年NO.1 の「宗家」がしばしば登場します。

朱店長「私もさつまいもにキムチは欠かせません。スーツの内ポケットにキムチを隠し持ったことはありませんが…(笑)。さつまいもの甘さに辛いキムチがよく合うだけでなく、キムチと一緒に食べればホクホクのさつまいももスッと食べやすくなりますからね」


『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』で話題のお菓子


神によって不滅の命を与えられ、苦しみながら生きる「トッケビ(鬼)」となったのは、高麗時代の英雄キム・シン。彼を苦しみから解き放つことができるのは「トッケビの花嫁」だけ。『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』は、トッケビとして900年以上の時を生きるキム・シンと、自分を「トッケビの花嫁」だという女子高生ウンタクの時空を超えるファンタジー・ラブロマンスです。

■<美女がカリカリ食べるアレ何?>


テヤン「デロン菓子」193円
女子高生ウンタクのバイト先の社長で、トッケビであるキム・シンと深い縁でつながっている美女・サニーが、登場するたびにカリカリと食べているのが、このデロン菓子。韓国では懐かしの味であり、飲み屋さんのつまみの定番だとか。あられの生地は小麦粉が原料で、日本の駄菓子「チーズあられ」に似ています。味は超薄めですが、食感のよさに手が止まりません。そして思った以上に袋が大容量でびっくり。

朱店長「昔からあるお菓子で、多くの韓国の子どもがそうするように私も全部の指にはめて遊びながら食べていましたね。韓国の居酒屋ではおつまみとして大人にも人気です」


『雲が描いた月明り』の甘〜いお菓子と恋の味

『雲が描いた月明り』は、王宮での職に就いた男装する少女・サムノムことラオンと、自由に生きているようでじつは家臣による悪政に悩む世子(王子)イ・ヨンによる、時代物シンデレラ・ラブコメディ。

■<王も食べたであろう韓国伝統菓子>


ハヌルガ 「もち米薬菓」10個入り399円
時代劇なので食事シーンは多くありませんが、エピソード11でスポットの当たる「薬果(ヤックァ)」が印象的。家臣からの不当なボイコットに悩む世子イ・ヨンに、「頭にきたときは甘いものが効きます」と菓子の一種「薬果」を勧める内官サムノム。
薬果の「薬」とは蜂蜜とごま油とも言われており、祭祀に欠かせない伝統的なお菓子です。小麦粉をつかった生地を油で揚げたもので、今では日常的に家庭で気軽に食べられています。


『キム秘書はいったい、なぜ?』セレブもハマる庶民派の味大集合

財閥の副会長イ・ヨンジュンは仕事も容姿も完璧なセレブ。9年間そばで支えてくれていた敏腕秘書のキム・ミソが、突然の辞職宣言をすることから始まるラブコメディが『キム秘書はいったい、なぜ?』です。じつは苦労人のキム秘書。彼女がイ副会長を連れて行く店はとても庶民的。イ副会長にとって初めての味のように、日本人にとってもまだ未経験の韓国グルメが魅力的です。

■<キム秘書の大好物は庶民の味>


自家製「鶏足ヤンニョム」398円
エピソード14で、キム秘書が「次は刺激的なことをしませんか?」と意味深な言葉でイ副会長を誘いますが、イ副会長が「刺激的ってこれのこと?」と思い違いが判明する場面で登場するのが屋台の「鶏足ヤンニョム」。ほんとに辛くて刺激的ですが、韓国の焼酎にぴったり。コラーゲンもたっぷりです。




以上、新大久保の韓国食材スーパー「韓国広場」で見つけた、ドラマの中で印象的な韓国食品でした。そのほか、『梨泰院(イテウォン)クラス』などたくさんのドラマで登場する緑の小瓶の韓国焼酎も揃っています。



また、韓国ドラマにはコンビニのテラス席でカップ麺を食べるといったシーンが多く、なかでもよく見かけるのが農心のユッケジャンラーメン(98円)。朱店長によれば「日本で言えばカップヌードルのように、韓国でカップ麺といえば、農心のユッケジャンラーメン。牛スープのコクがあり、スープにご飯を入れるのが定番の食べ方」だそう。そういえば『愛の不時着』で、コンビニのイートインで温めたご飯をみんなで分けてカップ麺のスープに入れて食べるシーン、美味しそうなうえに楽しそうで、とても印象的でした。

「ドラマを見て韓国食品にも興味をもって、韓国スーパーを利用してもらうのは大歓迎」と朱店長。ドラマを観ながら出てくる食品を一緒に食べる、といった楽しみ方も可能ですよね。
スーパーを通して地域の食文化をさらに知ることができるのは、韓国も日本も同じ。ドラマの味を実際に楽しみたくなったら、ぜひスーパーマーケットへ出かけてみてくださいね!

韓国広場
東京都新宿区歌舞伎町2-31-11
Tel:03-3232-5400
営業時間 8:00~23:00(年中無休)

韓国広場ネットショップもチェック!
https://shopping.geocities.jp/hiroba/



※スーパーにお出かけの際はじゅうぶんな感染予防対策をとり、お楽しみください。
※記事中の価格は税別価格で取材時のものです。また紹介した商品は輸入品のため常時在庫があるとは限りません。

文と写真:スーパーマーケット研究家・菅原佳己

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