寒い季節は、お風呂でしっかり温まっていてもベッドに入る頃にはすっかり冷えてしまい、手足が冷えて眠れない……という方も多いのではないでしょうか。
ココアの原料であるカカオに含まれるポリフェノールには、血流をスムーズにする働きがあります。そのため、ココアを飲んだ場合でも、手足などの末梢部の血流がスムーズになり、末梢部の体温が上昇することがわかっています。
ココアを飲んだ後、体温が上昇するまでに20分程度かかりますが、その後30分以上効果が持続するそうですから、手足が温まった頃に自然と眠りにつけそうですね。
ただし、これはカカオポリフェノールの効果によるところが大きいですから、手足を温めるために飲むのであれば、ピュアココア(純ココア)を飲みましょう。
(3)生姜湯
生の生姜に多く含まれるジンゲロールには、手足などの末梢部の血管を開いて身体深部の体温を末梢部に届ける働きがあります。眠くなった時に、手足が温かくなっているのは、身体深部の体温を逃すために、手足などの末梢部の血管を広げて熱を放出しているからなのだそうです。
その時と同じ状態を作るのが生の生姜です。身体が芯から冷えている時には、生の生姜は逆効果になることがありますが、手足が冷えて眠れない時には、生の生姜が正解!
即効性もあるため、生の生姜をすりおろし、ハチミツなどを加えた生姜湯を飲んで、手足がポカポカしてきたら、すぐにベッドに入りましょう。
睡眠不足だと疲れが取れず、お肌にも影響してしまいますね。手足が冷えて眠れない時には、ご紹介したホットドリンクを飲んで、どうぞリラックスして眠りについてください。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
【関連記事】
・痩せるつもりが逆効果!栄養士が教える「太りやすい食事法」
・おにぎり&スープは痩せにくい!?ランチ選びの落とし穴3つ
・養蜂を見極めて!美容家が本当に食べている「ハチミツ」3選
・止まらない食欲に!栄養士が教える「食べ痩せ」ポイント3つ
【参考】
※テアニン – 太陽化学
※成分情報 テアニン – わかさ生活
※ココアの冷え性改善効果 – 森永製菓