よく聞く「世論調査」という言葉。ニュースでも「よろんちょうさ」と言っていますね。ところが「正しい読み方は『せろん』」と聞くこともあるため、一体どちらの読み方が正解なのか混乱しませんか?
実は「よろん」は元々「輿論」という漢字が使われており、「世論」は「せろん」という読み方の言葉として区別されていました。
意味も「輿論」は『人々の議論または議論に基づいた意見』、「世論」は『世間一般の感情または国民の感情から出た意見』と少しニュアンスが違います。
ところが昭和21年に公布された「当用漢字表」に「輿」の漢字が含まれなかったため、その書き換えとして「世論」が用いられるようになりました。ということは、「世論」の読み方の正解は…?
元々違う漢字が使われていた「輿論」と「世論」。現在は同じ漢字表記となったため、どちらの読み方も正解です。今ではほとんど同義となっていますが、読み方で少し意味合いが違うということを覚えておくといいですね。
まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)