【40代・50代】春のイライラ加速期に、気分を穏やかに戻す4つの方法

  • 2023年4月9日
  • 暮らしニスタ

「最近なんだかイライラすることが多い」「気分が沈んで楽しい気持ちになれない」「春はイライラしやすい季節って本当?」このようなお悩みや疑問はありませんか?

暖かくなり、転勤や引っ越しなどで周りの環境が変化する方も多い春。穏やかな気分で毎日を過ごしたいのに、イライラしやすい自分に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし、そのイライラは、気候や環境の変化によるものかもしれません。

そこで今回は、春にイライラしやすい原因や、日常生活に取り入れやすい対処法について解説します。

1.春にイライラしやすい理由とは?

一年のなかでも、春はイライラしたり気分が落ち込んだりしやすい季節だといわれています。ここでは、春にイライラしやすい理由を、西洋医学の考えと東洋医学の考えにわけてご紹介します。

西洋医学:気候の変化

「三寒四温」とも呼ばれる春先は、一日のうちで気温が10℃近く変わることもあります。さらに天候も変わりやすく、気圧が不安定です。

そのため、自律神経のバランスを崩しやすくなり、イライラや不安などの症状が出るのです。

東洋医学:五臓の「肝」の乱れ

東洋医学の考えでは、春は五臓の「肝」が活発になる季節だと考えられています。「肝」とは、自律神経や血流の調整を行う臓腑のことです。肝の働きが活発になると、訳もなくイライラしたり、ゆううつな気分になったりします。

2.これ以上悪化させない!春のイライラの対処法

訳もなくイライラして家族にあたったり、気分が落ち込んだりすると、毎日を楽しく過ごせないですよね。ここでは、春のイライラに効果的な対処法を3つご紹介します。

湯船に浸かる習慣をつける

40℃前後のぬるめのお湯に浸かってからだを温めると、副交感神経が活発になってリラックスできます。

寝る1~2時間ほど前に湯船に浸かって温まると、寝る頃には体温がほどよく下がってよく眠れるでしょう。

酸味のある食材を食べる

東洋医学では、酸味のある食べ物は「肝」の働きを助けると考えられています。また、酸味のある食材には、「気」の巡りをよくする働きもあります。

イライラしたときには、柑橘系の果物を食べたり、酢や梅干しなどを使った料理を食べたりすることがおすすめです。

気の巡りをよくするツボを刺激する

イライラしたり、ストレスがたまったりしたら、「神門(しんもん)」や「太衝(たいしょう)」というツボを押してみましょう。

神門とは手首(内側)にある横じわの小指側、少しくぼんだところにあるツボです。太衝は足の甲にあるツボで、足の親指と人差し指の骨が交わるところにあります。

3.春のイライラの改善には漢方薬もおすすめ

春のイライラを改善するには、酸味のある食べ物を食べたりツボ押しをしたりすることに加えて、漢方薬の活用もおすすめです。

春にイライラしたり不安になったりする原因は、気候や環境の変化によるホルモンバランスの乱れなども挙げられます。春のイライラ改善には、以下のような働きをもつ漢方薬を選びます。

・血流をよくして自律神経の乱れを整える
・興奮を鎮める
・消化・吸収機能を改善してからだの内側から心を元気にする

漢方は体質そのものに働きかけて、もともとからだに備わっている治癒力を高めることを得意としています。漢方で体質を変えていけば、イライラの根本改善を目指せるでしょう。

ここでは、春のイライラや不安におすすめの漢方薬を2つ紹介します。

春のストレスによるイライラや不安におすすめの漢方薬2選

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):「気」のめぐりをよくして、喉や食道部のつかえ感を取り除き、緊張をゆるめます。不安神経症、神経性胃炎、咳、しわがれ声、動悸などにも用いられます。

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):「気」の流れを整えて、からだの熱を冷ますことでストレスによる不調に作用します。精神不安があって、不眠、イライラ、動悸などの症状をもつ方に用いられます。

参考URL:
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7949
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7943

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*漢方薬は比較的安全だといわれていますが、きちんと合ったものでないと十分な効果を得られないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。どの漢方薬が適切か見極めるには、専門家のアドバイスに従いましょう。

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文・監修/稲嶺千春(いなみね・ちはる)●製薬企業や調剤薬局に勤務する中で、根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で情報発信を行う。

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