聞いたことはあっても、漢字にすると途端に読めない言葉ってありますよね。せっかくなので漢字も一緒に覚えておきたいものです。
「予」の漢字は、小学3年生で習う漢字です。予習(よしゅう)、予報(よほう)などで、「よ」と読んで日常的によく使いますよね。
そんな馴染みのある「予」を使った言葉、「予てから」。ニュースなどで耳にする言葉ですが、漢字では見る機会は少ないかもしれません。
こんなふうに使います。
・予てから聞いていたように
・予てから一緒に食事をする仲
・予てからの望み
そのまま読めば「よてから」ですが、別の読み方があるのです。正しい読み方、わかりますか?
正解は「かねてから」でした。
意味は、以前から、前から、前もって、などがあります。テレビニュースでは、「予てから病気療養中だった」「予てから期待されていた」などで使われています。
ぜひ覚えておきましょう。
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「仕事」「仕草」などでなじみのある「仕」は、小学3年生で習う漢字です。この「仕」に送り仮名の「る」を組み合わせた「仕る」。読み方はわからない人が多いかもしれません。
・大変失礼仕りました。
・私がお相手を仕りましょう
というふうに、丁寧な文章で使うことが多いです。
「仕」から「シル」と読んでしまいそうですが、それは間違い。正しい読み方を見てみましょう。
「仕る」の正しい読み方は「つかまつる」。
・大変失礼仕りました(大変失礼つかまつりました)
・私がお相手を仕りましょう(私がお相手をつかまつりましょう)
この「仕る」は、「行う」の謙譲語で、目上の人のためにあることをする、という意味があります。へりくだる気持ちをこめて丁寧に使う言葉です。
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息抜きついでに漢字や読み方を覚えられるこのクイズ。ぜひ来週もチェックしてみてください。
文/小林 樹 参考/デジタル大辞泉(小学館)