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40歳オーバーは脇汗が臭う?!医師が教える「寒い季節・更年期の腋臭(わきが)対策」

  • 2021年10月31日
  • 暮らしニスタ

気温が下がる秋冬は、夏よりも汗をかかなくなります。しかし「ちょっと汗をかいただけでも脇のニオイが気になる……」と思ったことはないでしょうか?

実は、秋冬の汗には夏の汗とは違った特徴があり、独特のニオイがあるのです。さらに、秋冬は洋服を着込んでいるため、夏よりも汗が蒸発しにくく、ニオイがこもってしまいがち。

そこで、この記事では秋冬にこそやっておきたい脇汗・腋臭(わきが)対策をご紹介します。
(文/医師 木村 眞樹子)

秋冬に脇汗のニオイが気になる理由とは?

夏場は汗のケアに敏感でも、秋冬になるとちょっと油断してしまいがち。しかし、秋冬は気づかないうちに汗をかきやすく、夏よりも脇汗のニオイがきつくなってしまう可能性があります。

まずは、秋冬に脇のニオイが濃くなる理由を見てみましょう。

1.秋冬の服装

寒い秋冬は、洋服を重ね着することで通気性が悪くなり、汗をかいても乾きにくくなります。さらに、洋服の内側にニオイがこもりやすくなるため、強い腋臭となってしまうのです。

2.寒い時期の脇汗は濃度が高い

寒い時期は、夏に比べて汗をかきにくいですが、そのぶん体内に老廃物がたまりやすくなります。老廃物がたまると汗の濃度が高くなり、強いニオイを発してしまうのです。

3.更年期のホルモン変化

更年期とは、閉経年齢(平均50.5歳)をはさんだ前後5年をあわせた10年間(45~55歳ごろ)のこと。女性の場合、更年期のホルモンバランスの乱れによっても、汗腺に影響を及ぼすことがあります。

女性ホルモンには、もともと汗腺の調節機能をつかさどる働きがありますが、それが乱れると汗の量が増加することがあるのです。更年期に急に汗が吹き出てくる『ホットフラッシュ』は、汗腺の調節機能が乱れたために起こる多汗症状です。

汗のニオイは汗に含まれるタンパク質や皮脂が細菌に分解されるときに生じます。そのため汗の量が多くなると、当然ながら汗のニオイも強くなります。

また、ホットフラッシュではアポクリン汗腺を刺激するので、ドロドロとした濃い汗が出やすく、ニオイも強くなります。

4.精神的発汗による汗

「汗が出ている」と気にしすぎると、『精神性発汗』が起こりやすくなり、さらに汗の量が増加してしまいます。精神性発汗では、脇に汗をかくことが多く、さらにベタベタしていて蒸発しにくい特性があるため、腋臭の原因になってしまうのです。

秋冬にやっておきたい脇のニオイ対策

油断しがちな秋冬にこそ、しっかり脇のニオイ対策をしておくことが大切です。

1.汗はこまめに拭き取る

秋冬も、暖房が効いた室内などでは汗をかいています。かいた汗は、放置しておくと雑菌が繁殖してニオイの原因になってしまうため、デオドラントシートやハンカチなどでこまめに拭き取りましょう。

2.毎日10分以上の入浴をする

秋冬に濃度の高い汗をかかないためにも、日頃から意識的に汗をかくようにすることが大切です。毎日10分以上の入浴をして、汗をしっかりかくことで体内の老廃物をしっかりデトックスしておきましょう。
2‐3.食生活に気をつける

食生活は、体臭に影響を及ぼします。肉類を中心に食べている人は、野菜中心の食事に変えることで、脇のニオイや体臭を軽減させられます。

そのほかにも、抗酸化作用がある食べ物や、発酵食品なども積極的に摂取して、バランスのよい食事を心がけましょう。

▼抗酸化作用がある食べ物
トマト・人参・ほうれん草など

▼発酵食品▼
納豆・味噌・ぬか漬け・ヨーグルトなど

脇のニオイを軽減する漢方薬もおすすめ

「脇汗のニオイや体臭を根本から改善したい!」そんな方には、漢方薬がおすすめです。

体臭は食生活が原因のものも多く、ニンニクやネギなどのニオイの強い食べ物を食べると、汗のニオイも強くなります。ホットフラッシュの症状がある方や汗をかきやすい体質の方は、とくに食べ物には注意が必要です。

また、体臭が気になる方は体質や体調が原因になっているケースもあります。肝機能、腎機能、胃腸などの機能の低下は、時に体臭を強くする原因となるのです。

更年期や体質が体臭の原因となっている場合、漢方薬を飲むことで、体臭だけでなく原因となっている不調も体質から改善を目指せます。

漢方薬は根本的な体質の改善に働きかけ、からだ全体のバランスを整えていきます。自然由来の成分で飲むだけと続けやすいため、体調や体質から脇汗などの体臭を改善したい方には、ぜひ試していただきたいお薬です。

効果が認められている漢方を毎日の生活に取り入れることで、汗の悩みの根本的な解消を目指してみてはいかがでしょうか。

<脇のニオイが気になる方におすすめの漢方薬>

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
からだの水分バランスを整え、代謝をよくしてくれます。多汗症の方にも、おすすめの漢方薬です。

・桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)
体表の気の巡りをよくすることで、寝汗やジメジメした汗をかく人の汗の量を調節してくれます。

ただし、漢方薬を選ぶときに重要なのは「その人の状態や体質に合っているか」ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

AIを活用した「オンライン個別相談」なら、スマホで完結するサービスですので、対面では話しにくいことも気軽に相談できます。漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅まで郵送してくれます。

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秋冬も汗・ニオイの対策を忘れず清潔感を保とう

秋冬のニオイ対策には、以下の3つが有効です。

・汗をこまめに拭き取る
・普段から汗をかき老廃物をためない
・食生活に気をつける

体質的に普段から汗をかきやすい方は、専門家に相談して漢方薬を取り入れてみるのもいいでしょう。暑い夏の季節だけでなく、秋冬こそ汗のケアを忘れずに、清潔感を保つように心がけましょう。

<この記事を書いた人>



医師 木村 眞樹子
医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事。
妊娠、出産を経て、産業医としても活動するなかで、病気にならないからだをつくること、予防医学、未病に関心がうまれ、東洋医学の勉強を始める。
臨床の場でも東洋医学を取り入れることで、治療の幅が広がることを感じ、西洋薬のメリットをいかしつつ漢方の処方も行う。
また、医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行なっている。

▶あんしん漢方(オンラインAI漢方)

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