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「たくましく生き抜く力」を身につける!「コドモ哲学」のススメ

  • 2021年9月12日
  • 暮らしニスタ

新型コロナウィルスをはじめ、目まぐるしく変わる世界の状況。価値観も国や人それぞれで、教科書やマニュアル、「今まで通り」が通用しないことも多い、今の時代。

子どもたちが悩みを抱えたときには、状況に応じて、自分自身で深く考えて答えを導くことが大切になってきます。そんな「考える力」を身につけるのに最適なのが、“哲学”です!

どんなことにも、まず「疑問」を持つこと

「深く考える力」は大人になってからでは、なかなか身につきません。子どもの頃から習慣化することが重要です。先ごろ出版された『子どもテツガク』の著者・哲学者の小川仁志さんは、まず「疑問」を持つことが大切だと語ります。

「また、『こうじゃないかな?』『やっぱりあっちかな?』など、さまざまな視点で見てまとめていくことが『深く考えること』です 。

逆に、浅くしか考えられない人は、インターネットやSNSで発信される情報を鵜呑みにしてしまう。人の言ったことをそのまま受け止め、そこから問いを深めようとしないんです。深く考える力を持っている人は、人生を主体的に生きられるようになりますよ」

ここでは、『子どもテツガク』より、子どもから発せられる素朴な質問と、それに対する小川さんのアドバイスをご紹介しましょう。

どうしていじめるの?

「この問いで私が言いたいのは、いじめっ子も、いじめられっ子も、傍観者も同じ目をもっているということです。誰もがイライラする存在であり、それが表に出てしまうのがいじめっ子。その時いじめられっ子でも、次にいじめっ子になることだってあります。傍観者はどっちにもなりえます。

これはいじめっ子への問いではなく、みんなどの立場にもなりえることを考え、当事者意識を持ってもらうために、ぜひ一人ひとりに考えてほしいですね」

なぜ涙が出るの?

「涙を流すと、目の前に涙のフィルターがかかって、世界がぼんやりしますよね。これって、もしかしたら、本当の世界がわざとぼんやり見えるようになのかもしれない。悲しいときは世界をちゃんと見たくないし、うれしい時はちゃんと見たいけど、ぼんやりしたほうがきれいに見えることもあります。

それに、涙って心を満たしている液体なのかも。悲しいときは、誰かに無理やり心をギュッとにぎられるような、うれしい時は心をギュッと抱きしめられるような。心が絞られて涙が出るのかもしれません。

悲しい時もうれしい時も、たくさん泣くと心がすっきりする。その時は、もう心を満たしている液体はなくなっているんです。ときどき泣いて、心をすっきりさせることも大切です」

『子どもテツガク』って?

『子どもテツガク』の中に書かれているのは、「答え」ではなく、86の「問い」。書かれている小川先生の意見をもとに、「自分なら……」と考えられる一冊です。

いろんな視点で捉えることは、哲学の大事なプロセス。ほかにも、学校では教えてくれない「なぜ」が、可愛いイラストとともにたくさん掲載されています。

たくさんの「なぜ」は大人も考えさせられるものばかり。この本をきっかけに、親子で一緒に会話をしながら、考えてみませんか?

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イラスト/林ユミ
文/暮らしニスタ編集部

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