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Vol.49 いろんなマイボトル 〜冬篇〜

  • 2013年12月12日

 マイボトル、いわゆる水筒を持ち歩いている人は、とても多くなってきました。ものを繰り返し使う「リユース」の手段として、昔ながらの水筒が見直されてブームになり始めたのは5、6年くらい前だと思います。その頃に買って、日々持ち歩くのが当たり前になっている人や、新しく便利なものを見つけたらバージョンアップしてみる人、などなど。男性女性問わず、会社員の方で鞄のポケットに入れている人をよく見かけますし、まわりのミュージシャンでも結構増えてきました。

 でも皆さん、いったいどんなものを飲んでいるのでしょう。中身はたいてい見えないので気になりますよね。そこで、まわりの友人に取材してみました。

 まずは8月からのマンスリーライブに参加してくれた、HARCOバンドのマリンバ担当であり自身もシンガーソングライターとして活躍中のシーナアキコさん。その中身はスロートコートという喉に良いハーブティーだそうです。ボーカリストにはポピュラーなハーブティーで、僕もたまに愛用しています。ちなみにライブ以外のときは、ほうじ茶か紅茶が多いのだとか。

  「ニーネ」というバンドのボーカル大塚久生くんは、水筒のなかに生姜を細かく刻んで入れ、熱湯をかけて何も味付けしないものをたまに持ち歩いているそうです。少しピリピリするのが喉によく効いて、風邪の予防にもなっているのだとか。普段、激しいパンク・サウンドを奏でているニーネなのですが、こんな一面もあるのがまたいいですね。(ちなみに僕がマスタリングを担当したニューアルバム「ニーネ・ナイン」が12/18に発売されます!)

 聞いてみると意外な答えが返ってくるものです。でも冬に水筒を持ち歩く人は、やっぱり風邪予防を兼ねている人が多いのではないでしょうか。僕もスケジュールが重なりすぎたり、日々の気温差が激しくて風邪を引きそうなときは、酸っぱい梅のエキスとハチミツを混ぜたものや、お酢を少し飲みやすくしたものを、どちらも温かくして入れることも。これも人に話すとビックリされますが、飲むときはたいてい酸っぱい顔をしているので、それで分かるかもしれません(笑)。

 あとはシーナさん同様、いろんなハーブティーが多いですね。実際に飲まなくても蓋を空けるだけでハーブの香りを嗅ぐことが出来て、束の間のリラックスができます。女性の友人で、間口が広めのものにスープを入れて仕事場に持って行っているという人もいました。フードコンテナーと呼ぶらしいです。

 僕は自宅のスタジオにいるときも水筒を使うことがあります。楽器をはじめあらゆる機材は湿気に弱いので、冬だとしても加湿器が使えず、湿度計をチェックしながらいつも少し乾いた状態にしています。どうしても一日中そこにいるときは、肌は保湿クリーム、喉はあたたかい飲み物という感じで、局所的なカバーをしながら仕事をしています。

 最近の僕のお気に入りは下の写真のボトル。中に何も入っていないときは丸めて小さくたためるので便利です。とくにライブのときにこれを持って行き、お店の人に水を入れてもらってステージドリンクにして、ライブが終わったら飲み干して再び小さく丸めて、持ち帰ります。

 ちなみにミュージシャンにマイボトルを広めて欲しいなぁと思い、「マイステージボトル」と名付けてブログ用のバナーを作ったこともありました。もしよかったら、音楽に限らす普段パフォーマンスをしている機会があり水筒を愛用している人は、こちらのページのバナーを、Webページに貼り付けてもらえると嬉しいです。

 最後に江戸時代のマイボトルを紹介します。ライブツアーで訪れた新潟県新発田市にある酒造の博物館で出会いました。陶器で出来ていますが、これにお酒を入れて何度も使い回していたそうです。リユースの元祖。

 マイボトルは季節ごとの使い方が違うのも面白いですね。夏になったらもう一度、取り上げてみたいと思います。




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