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5月に開催されたGoogle(グーグル)の年次デベロッパカンファレンスGoogle I/O 2025。
そこでGoogleがXrealとタッグを組んで、Android XRのARグラスを開発することが発表されました。その名も「Project Aura」。
Google I/Oでは詳細まで明かされず、世界最大級のXR(クロスリアリティ)イベントAugmented World Expo(AWE)で詳細に触れると予告されていました。
現在そのAWEが開催中(6月11〜12日、カリフォルニアにて)。Project Auraのことがちょっとわかってきました。
AWEで詳細発表とはいえ、わかったことはほんの少し。
スペックといえるほどの情報が明かされることはありませんでした。残念なことに、Google I/Oからの追加画像公開もなし。体験もなし…つまり、まだ試作機レベルのモノは存在しないんでしょうね。
では、何が明かされたのか。それはメガネ単体ではないこと。
Project Auraグラスには、メガネに加え、有線で接続される小型のデータ処理用パックが付きます。メガネを使うなら、このパックをポケットの中に入れて持ち歩いてねという話。Apple(アップル)のVision Proではバッテリーをポケットに入れないといけませんが、Project Auraはデータ処理パック。
メガネとスマホを連携するではなく、メガネに別の処理用小型パックを接続するようですが、つまりスマホじゃパワーが足りないという判断なのでしょう。Xrealは、単純にスマホは(グラスと)同じタスクをするようには設計されていないからと語っていますが。
Metaが開発中のARグラス Projet Orionも、メガネとは別に小型のコンピューティングパックを使う予定なので、今の技術では必要な構造すべてをメガネ自体に乗っけるのは限界があるということ。
別の処理用パックにはバッテリーも入っているのでしょうか。気になりますが、バッテリーに関しては触れられませんでした。
…有線てことは、メガネからシャツの中を通して、ポケットにパックを入れるってことかな。ちょっと日常でのリアルな使い勝手に、一抹の不安を感じますけど。
Google I/Oの時点で、搭載チップがQualcomm(クアルコム)製であることがわかり、多少違和感がありましたが、なるほど謎が解けました。メガネと処理パックとニコイチの仕組みでありつつ、それぞれ搭載されるチップは違うのです。
まず、メガネ本体。こっちに搭載されるのは、Xrealの自社カスタマイズチップ X1シリーズ。XrealのXreal Oneにも使われているX1のアプグレ版となる「X1S」チップになります。Aura向けにしたもので、Xrealいわく、X1よりも処理性能が向上しているとのこと。
処理パックに搭載されるのは、前からわかっていたQualcommのチップ。
どのチップかまでは明かされなかったものの、GoogleがSamsung(サムスン)とのタッグで開発中のProject Moohanに搭載されるSnapdragon XR2 Plus Gen 2の可能性が高いと思われます。
採用されるレンズは、フラットなプリズムレンズ。
これ、三角形だそうで、今までよりも44%小型化しつつ、視野角(FOV)は最大70度。視野角70度はARグラスとしては比較的広い方(Xreal One Proは最大57度)。視野の感覚としてはVRヘッドセットに近づきます。
手の動きをトラッキングするセンサーが、メガネの前側に付いていることもわかりました。
何ができるのか、機能やアプリはわからないものの、Android XRプラットフォームなので、Google I/Oでデモ体験したものが主かな。SamsungとのProject Moohanと使えるアプリは共有されそう。
年内に期待していた人は残念。もう少し時間がかかります。2026年のいつか…までは発表されず!
価格もわからないままです。ただし、めっちゃ高いんだろうなというのだけは、なんとなく空気感で伝わりましたけど…。
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