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企業はなぜSDGsに取り組むのか ~味の素株式会社の場合~
-「第29回エコ×エネ・カフェ」開催速報-

  • 2018年10月26日
  • 緑のgoo編集部

 2018年10月23日(火)、第29回エコ×エネ・カフェ「企業はなぜSDGsに取り組むのか ~味の素株式会社の場合~」を都内で開催しました。社会人から学生まで性別や年齢など様々な人たちがアイデアや意見を交わし合いました。

 エコ×エネ・カフェは「エコロジーとエネルギーのバランスのとれた社会の実現」を目指し、ゲストの話をキッカケに気軽で真面目な対話を楽しみながら学び合うJ-POWERの社会貢献活動プログラムです。2009年から始まり、今年で10年目を迎えました。
エコ×エネ・カフェ10周年

テーマは「SDGsと企業の取り組み」

 今年度のエコ×エネ・カフェは、10周年を記念してSDGsをテーマに展開していきます。
 SDGsとは、国連加盟国が2015年に全会一致で採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にある持続可能な世界を実現するための国際目標です。今回のテーマは、「企業はなぜSDGsに取り組むのか ~味の素株式会社の場合~ 」。前回は経団連(日本経済団体連合会)の長澤恵美子さんからSDGsの位置づけや狙い、企業の姿勢・取り組みの概論を伺いましたが、今回は味の素株式会社の取り組みについて具体的に掘り下げて知ることで、SDGsへの理解を深め、知的に、クリエイティブに、未来の姿を探求しました。
第29回エコ×エネ・カフェ「企業はなぜSDGsに取り組むのか~味の素株式会社の場合~」

ゲスト・トーク:
企業はなぜSDGsに取り組むのか ~味の素株式会社の場合~

 ゲストの室俊幸さんからは、味の素株式会社の創業の志に「健康や栄養状況の改善を通じて社会に貢献する」という理念があることや、「ASV(Ajinomoto Group Shared Value)」という、社会貢献活動を通じて社会・地域と共有する価値を創造し、経済価値を生み成長につなげる取り組みがあること、SDGsの17の目標の中から自社の事業を関連の深い目標を選び、それらについての取り組みを進めていることなどについて話がありました。アミノ酸発酵製品の生産過程でできる副産物(コプロ)を地域の農作物の肥料や家畜・水産物の肥料として再利用していることや、カツオ資源の保全と持続可能な利用をめざして行なっている「太平洋沿岸カツオ標識放流共同調査」、ベトナムの学校での栄養問題に取り組む「ベトナム学校給食プロジェクト」など多岐に渡る活動の数々が紹介されました。
味の素株式会社 室 俊幸 味の素株式会社 広報部 ダイレクトコミュニケーショングループCSRチーム長 シニアマネージャーの室 俊幸(むろ としゆき)氏

ワールドカフェ:味の素株式会社の取り組みを聞いて、何を感じ、どう思いましたか?あなたが企業の社長だとしたら、SDGsをどう活用しますか?

 ゲストトークの後は、ワールドカフェによる参加者同士の対話が行われました。社会人から大学生まで、SDGsについての知識や関わりもさまざまな人たちがテーブルを囲んで対話する中で「グローバルと日本、両方を意識した広い視点を持つことが大事だと感じた」「食品は生活に結びつけて考えやすいので、SDGsを広める上でもいろいろな方法が考えられそう」「SDGsという共通言語を使うことで、企業同士が連携しながら、遠い未来まで見据えた事業を行なってほしい」など、さまざまな意見が交わされました。
本年度のエコ×エネ・カフェはSDGsをテーマ

エコ×エネ・カフェを終えて

 水力発電を学ぶ奥只見ツアー学生編にも参加したという大学生の中田彩さんは、ツアーで知り合った仲間と再会し、環境についての考えを深めたいという気持ちからエコ×エネ・カフェに参加しました。「SDGsが17の目標を掲げていること知っていましたが、実際に企業がどんな活動を行っているのかを知れることができてよかったです。自分の日常生活で自分にできることをしていくことで、学んだことを活かしていきたいと思います」と感想を聞かせてくれました。
エコ×エネ・カフェを終えて

 次回の記事では、室さんによるゲストトーク『企業はなぜSDGsに取り組むのか ~味の素株式会社の場合~』についての詳しい内容をご紹介します。全員参加のワールドカフェの様子についてもレポートしていきますので、ご期待ください。

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