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NEDO、浮体式洋上風力発電の低コスト化に向けた実証研究に着手

  • 2018年12月23日
  • エネクトニュース
浮体式洋上風力発電の低コスト化に向け実証研究に着手
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は12月20日、2030年時点の発電コストが20円/kWh以下を目指す低コストの浮体式洋上風力発電技術の実現に向け、実証研究に着手すると発表した。

この事業では、ガイワイヤ支持(浮体と風車タワー頂部をワイヤで接続)やタレットでの一点係留による、浮体・タワー・係留システムの軽量化など、発電コストが下がる先進的要素技術を用いた浮体式洋上風力発電システムの実現可能性や事業性を評価するFSを行うとしている。

事業内容としては、風力発電等技術研究開発、洋上風力発電等技術研究開発、次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究(要素技術実証)を行うものとし、この事業期間は、2018年度から2022年度を予定している。

この委託予定先は、豊田通商株式会社、株式会社グローカル、株式会社寺岡、国立大学法人九州大学、国立大学法人東京大学、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所とのこと。

その後引き続き、外部専門家の審査で実現可能性および事業性が認められた時点で、浮体式洋上風力発電システムの実機を製作、海域での運転試験を1年以上実施して、性能とコストを検証する予定としている。

深い海域に設置可能な浮体式洋上風力発電の実用化
洋上風力発電の導入は、再生可能エネルギーを拡大するものとして期待されているが、日本は比較的急峻な海底地形が多いため、着床式洋上風力発電のほか、より深い海域に設置可能な浮体式洋上風力発電の実用化が求められている。

世界的にも、浮体式洋上風力発電の実証研究と技術的検証が進められているが、今後さらに実用化と普及を推進するためには、浮体式洋上風力発電の発電コスト低減に直結する先進的な浮体システムが必要になるという。

このためNEDOは、浮体システムの低コスト化を目的とした要素技術開発を2016年から2017年度にかけて行い、これにより得られたシステムの安全性や事業性の評価結果を踏まえて今回、2030年に発電コスト20円/kWh以下の達成を目標とした実証研究を新たに公募し採択したとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

NEDO プレスリリース
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101049.html

 

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