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中国電力と九州電力、20kW未満の風力も出力制御へ

  • 2017年3月12日
  • エネクトニュース
風力発電による系統接続が可能量を超える
中国電力と九州電力は3月7日、経済産業大臣から固定価格買取制度に基づく風力発電設備の指定電気事業者に指定されたと発表した。このうち中国電力では3月8日に30日等出力制御枠に到達した。

指定電気事業者とは、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づき、年間30日(720時間)を超えて出力の抑制を行わなければ風力発電設備により発電された電気を追加的に受け入れることができなくなることが見込まれる電気事業者に対して経済産業大臣が指定するもの。

「30日等出力制御枠」とは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度で認められている年間30日(720時間)の出力制御の上限内で送配電系統への接続が可能な量のこと。

接続可能量を超えると無補償で出力制限
指定電気事業者に指定されると、これまで出力制御対象外とされていた出力20 kW未満の風力発電設備についても、指定日以降に接続契約申し込みをする事業者は、年間720時間を上限に無補償で出力制御される。

また、出力制限枠を超えた後に接続契約申し込みをする事業者は、年間720時間を超えた無補償での出力制御をされることを条件に接続することとなる。

九州電力では
九州電力の接続可能量(30日等出力制御枠)は180万kW。2017年2月末時点で、風力発電設備の接続申込量の合計が140万kWに、接続検討回答済みの50万kWを含めると190万kWとなり、今後、申込量が接続可能量を超過する可能性がある(上図参照)。

中国電力では
一方、中国電力の接続可能量(30日等出力制御枠)は109万kW。3月7日時点での風力発電設備の接続申込量合計56万kWに加えて接続検討回答済みの量が96万kWであることを踏まえ、指定電気事業者に指定された。その後3月8日に接続申込量が119万kWとなり、出力制御枠を超過した。

(画像は九州電力プレスリリースより)


▼外部リンク

九州電力 プレスリリース
http://www.kyuden.co.jp/press_h170307b-1

中国電力 プレスリリース(指定電気事業者への指定について)
http://www.energia.co.jp/info/2017/9905.html

中国電力 プレスリリース(出力制御枠への到達について)
http://www.energia.co.jp/press/2017/9911.html

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