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浅草で3代続く老舗の「グリルグランド」で、絶品の洋食を

  • 2023年3月27日
  • ことりっぷ


浅草の老舗グルメのひとつ、洋食。「グリルグランド」は、浅草観音裏に店を構える、創業80年を超える洋食店です。今回、そんな「グリルグランド」自慢の「オムライス」と「カニクリームコロッケ」をご紹介。現在の3代目は、祖父母、父母と受け継がれてきた伝統の味と店を守りながら、兄弟二人三脚で浅草の洋食文化を発信しています。
浅草の老舗グルメというと、うなぎ、天ぷら、そばなどとともに、思い浮かぶのが洋食。「グリルグランド」は、そんな浅草の洋食店のなかでも、創業80年を超える名店です。
お店は、観光客でにぎわう仲見世商店街から少し離れた、浅草観音裏と呼ばれるエリアにあります。観音裏は名前のとおり、浅草寺の観音様の裏手に当たり、情緒のある花街が広がっています。
「グリルグランド」は、1941(昭和16)年創業。洋食の草分け的存在で、場所柄、当時は、周辺の料亭から仕出し料理の注文もたくさん入ったといいます。
現在は、初代の祖父、2代目の父の跡を継いだ3代目が料理の腕を振るっています。
地元で愛されてきた洋食は、観光客にも評判を呼び、休日には行列ができるほどの人気。テレビや雑誌でもたびたび紹介されています。
洋食といえば、はずせないのがオムライス。
「グリルグランド」の「オムライス」は、オムライス専用に炊いたバターライスをチキンライスに仕上げ、きれいに卵で包んだ昔ながらのスタイルです。
チキンとバターと卵の風味にケチャップがからみ、バランスよく口の中で広がります。こちらの王道スタイルの「オムライス」は2代目が考案したものだそう。
そして、「グリルグランド」には、オムライスがもうひとつあります。ふわトロのオムレツがチキンライスの上にのり、デミグラスソースがかかった「特製オムライス」です。
こちらは3代目が考案したもので、なんとデミグラスソースは2週間煮込んでつくるとのこと。
2種類のオムライス、どちらをオーダーするか迷ってしまいますね。両方頼んで、シェアして食べ比べてみるのもおすすめです。
そして、ぜひ追加でオーダーしたいのが、「カニクリームコロッケ」です。
通常イメージするコロッケより大きめで、ずっしりとしたボリューム。カリッと揚がった衣の中に、ベシャメルソースとカニの風味を感じるクリームが詰まっています。
コロッケのおいしさをつくり出しているのは、自家製のラードにあるそうです。新鮮な自家製のラードで揚げることで、ほかのコロッケとは違う食感に仕上がっています。
この「カニクリームコロッケ」は、「日本コロッケ協会」が主催するコロッケグランプリのクリーム部門で、連続して金賞を受賞しています。実際に食べると、受賞の理由が納得できる味わいです。
実は「グリルグランド」は、兄弟の二人三脚で営まれています。
お兄さんから聞いた、ご自身が高3、弟さんが中3の時のエピソードがあります。
ある日、弟さんがキャベツの千切りを練習していたところに、お兄さんが勝負を挑んだことがありました。
そこに、たまたま通りかかった2代目のお父さんが、切ったキャベツを持ち上げてひと言、お兄さんはセンスがない、と。お兄さんの方が早く終わったけれど切り方にムラがあった、弟さんは少し遅かったけれど切り方がきれいにそろっていたそうです。
その時、お兄さんは、料理は弟が継ぐのがいい、自分は経営に徹しようと思ったといいます。高3にしてそんなことを悟るなんて、すごいエピソードですね。
その後、実際に、弟さんは他店やホテルで修業をしてから、お兄さんは大手企業で経営を学んでから「グリルグランド」に戻り、お兄さんが接客や経営面を一手に引き受けることで、弟さんは料理をつくることに集中できるという、二人の絶妙なコンビネーションができあがりました。
1階のテーブル席のほか、2階には個室もあります。
夜にお酒と一緒に、オードブルとして味わうのも、ぜいたくでいいですね。
3代受け継がれてきた伝統の洋食の味、ぜひゆっくり楽しみにいきましょう。

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