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京都・祇園の町家カフェ「祇園 ふじ寅」で旬野菜たっぷりのランチや抹茶スイーツを

  • 2023年3月13日
  • ことりっぷ


2022年7月、京情緒が香る花街・祇園にオープンした、ごはんと宇治茶とおまんじゅうが楽しめるカフェ「祇園 ふじ寅」。旬ならではの甘みが際立つ野菜や、炊き込みごはん、京都のブランド豚をせいろで蒸し上げた滋味豊かなランチが評判です。喫茶タイムには、上質な宇治茶を使った最中や蒸しまんじゅうなど和の甘味も。店主が縁を大切にしながら選りすぐった京都の素材を多く使い、心を込めて作るおいしい料理や甘味に注目です。
京阪祇園四条駅から鴨川と並ぶ川端通を南へ歩いて1分ほど。純白の暖簾に筆文字で「ふじ寅」と綴られ、割烹料理店のような趣きです。中に入ると京町家らしい奥行きのあるつくりで、テーブル席、半個室の小部屋、奥に坪庭をのぞむ座敷席があります。
店を営むのは、京都出身の安田直子さんと、福井出身の山口裕美さん。祖母の実家だった建物で、元は大叔父が兄弟とともに営んでいた創作鉄板の料理店「多助(たすけ)」でしたが、大叔父亡き後、建物を守り継いでいこうとカフェをオープンすることに。建物の間取りや土壁、テーブルや棚といった調度品、坪庭の植栽など、元からの良い素材をなるべく残しながら改装し、和紙張りの壁など大工さんに教えてもらってセルフリノベーションした箇所もあります。
ランチメニューの「季節野菜のせいろごはん」は、炊き込みごはん、野菜の目利きに定評のある京都・西陣「ベジサラ舎」から仕入れる8種の野菜、ブランド豚「京都ぽーく」のそれぞれをミニせいろでじっくりと蒸し上げた彩り豊かでヘルシーなランチセット。数に限りがあるため予約しておくと安心です。
目の前に運ばれてくるせいろを開けると、立ち上る湯気のなかから彩り豊かな料理が現れ、思わず歓声を上げてしまいます。京都・うね乃のお出汁は1番出汁をお吸い物に、2番出汁を炊き込みご飯に。福井の農家「島光」から仕入れるお米を使用した炊き込みご飯は「鮭と舞茸の炊き込みごはん」で、お米の1粒1粒に出汁と素材のうまみが染み込んでいます。野菜はそのまま味わっても驚くほど甘くておいしいのですが、近ごろ話題の京都の料理家「円卓」の柚子麹味噌、祇園の広東料理店「翠雲苑」のラー油、ぽん酢など7種の薬味でさまざまな「味変」も楽しめます。
喫茶タイムのいちおしは、パティシエの監修のもと完成したという「ふじ寅アイス最中御膳」。京都の和菓子職人も信頼を置く餡の匠「中村製餡所」の餡を使った塩あんことバニラアイスに抹茶ソースをかけたアイス最中、二条城そばの老舗「東坂あられ」の京あられのほか、あんこを使った蒸し菓子「浮島」2種、甘夏ジュレをのせた抹茶パンナコッタが並ぶ華やかなお膳です。アイス最中は、別添えの抹茶ソースを加えるとさらに濃厚な風味が楽しめます。宇治の老舗茶問屋から仕入れる宇治茶は、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶(+100円)が選べます。
新メニュー「ほかほか蒸しまんじゅうセット」は、左京区の京菓匠「游月(ゆうづき)」がふじ寅の為に作ってくれたというオリジナルの蒸しまんじゅう2種、自家製の浮島、あられ、宇治茶のセットです。特注したという寅の焼き印は、すぐ近くに南座があることにちなんで、歌舞伎の「にらみ」を表現。京都に和菓子店はたくさんあるけれど、蒸したてふわふわのおまんじゅうをほおばれる機会は珍しく、あんこの風味も際立ちます。そのほか、メニューには濃厚抹茶テリーヌ、季節の上生菓子なども並びます。
ランチやおやつの後には、すぐそばの鴨川の畔でのんびりしたり、お買いものや名所めぐりを楽しんだり。祇園さんぽの途中に立ち寄ってほしい素敵なお店です。

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