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京都よりみちこみち 八坂神社・花見小路【後編】

  • 2023年1月9日
  • ことりっぷ


名の知られた花街である祇園ですが、昼間はいたってフレンドリー。行列のできるお食事処や和洋のスイーツショップ、現代アートのミュージアムもあり、京町家の情緒を感じながら散策を楽しめます。路地裏をめぐったり、町家カフェでほっこりしながら、伝統を守りつつ新しいことに挑戦する祇園の姿を見てみませんか。
古くは八坂神社を訪れる参拝者のための茶屋からはじまり、次第に、毎や踊りで客をもてなすように。そうして祇園の花街が形作られたといいます。今も京都には5つの花街があり、その中で最も規模の大きい祇園甲部がここです。
メインストリートに当たる花見小路には、お茶屋や料亭、レストラン、カフェがずらりとならび、昼はそぞろ歩きにぴったり。夕方になるとお茶屋の軒先の提灯がぽっと灯り、ひときわ風情が増し、伝統の花街ならではの雰囲気が漂います。
店の外には舞妓さんのお稽古の予定評が掲げられた、花街情緒たっぷりの和カフェ。名物のわらび餅で親しまれていますが、冬だけ楽しめる温かいメニューがおすすめです。
「花見こもち」は、テーブルで小さな餅を炙り、寺院で使われる入れ子の器・応量器に盛られた各種トッピングやぜんざいといただく自分で作って食べるおやつ。宮中に献上されていた春日地域の丹波大納言小豆を使った餡や、サクサク、パリパリの海苔の風味を餅と一緒に味わって。
ミシュランのビブグルマンにも認められた名店で、名物メニューは祇園の芸舞妓さんや歌舞伎役者の間にもファンが多い「ねぎうどん」。
深いお鉢には通常の1.5倍はあるというたっぷりのおだし、麺と同量のネギ、上にはアクセントのおろし生姜がちょこんと乗り、まるでねぎのしゃぶしゃぶをたべているようなシャキシャキの食感を楽しめます。
人気洋菓子店の京都北山マールブランシュが展開するショコラトリーには、京都の暮らしや文化に寄り添ったユニークなチョコレートが揃います。
エントランスの壁には、招き猫の姿をしたマスコットキャラクターの加加阿ちゃんのオブジェや、四季折々の京都の風物にちなんだ366種のチョコレートがずらりと並び圧巻です。
店名を冠した「加加阿365」は、1年365日移りゆく京の日々がテーマ。薄い氷のようなチョコレートがパリンと割れると、中からはとろりふわっとカカオ感あふれるチョコが溶け出します。
4代にわたり引き継がれた古い町家の元お茶屋を活かしたカフェ。坪庭を望むお座敷席で祇園らしいゆるりとした時間が過ごせます。
豆腐を使ったヘルシーなスイーツが人気で、なかでも注文を受けてから作る絹ごし豆腐を使ったカラフルな白玉御膳はSNSでも話題に。添えられる季節の餡も栗餡、抹茶餡、ラムネ餡などバラエティー豊かです。
京町家の造りになった元お茶屋のお店は、靴を脱いで上がります。入ってすぐは、夕方から営業する一見さんお断りのホームバースペース。その奥へ進むと中庭を望むカフェ席は、映画の撮影にも使われた風情あるたたずまいです。
西花見小路にある「侘家古暦堂 うま味さん」は、京のだし文化を日々の食卓で再現できるよう、利尻昆布と本枯鰹節・鮪節をバランスよく調合した調味料・うま味さんを扱うお店。縁起ものでもある昆布と鰹節にあやかった神社風のレシピを教えてもらったり、料理に合わせた試食もできたりと、まるでだしのプチテーマパークのようです。
おつまみラングドシャの「うま味さんアミューズ」(2000円)は、「野菜うま味さん」を京都産米粉と合わせサクサクに仕上げた焼き菓子。ほか、おみやげには各種スパイス、混ぜご飯の素がおすすめです。 

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