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端正なたたずまいの固めプリンが話題。古くて新しい“喫茶店”の魅力に出会う「喫茶サテラ」

  • 2023年2月1日
  • ことりっぷ


渋谷と青山の間にある「喫茶サテラ」は、老舗喫茶の良さをそのままに、メニューやインテリアに今の時代らしさも取り入れた落ち着いた雰囲気が魅力。コーヒーやクリームソーダのドリンクをオーダーして、ゆったりと過ごしたい気分のときに訪れたくなるお店です。
JR渋谷駅で下車し、活気のある駅前を抜けて宮益坂を青山方面に歩くこと約10分。
「喫茶サテラ」があるのは、青山通りに出てすぐのビルの1階。通りに面してひっそりとたたずむ看板が目印です。雑居ビルの白い廊下にあるドアを開けると、深みのある赤茶色の壁と家具を基調としたシックな空間が広がります。
カウンター奥の大きな食器棚やクラシックなレンガ壁など、アナログの雰囲気が色濃い店内に足を踏み入れた時から、喫茶店で過ごす時間が始まっているよう。
「喫茶サテラ」には、48年続いた喫茶「青山茶館」の閉業に際して、喫茶店の常連だった現オーナーが店舗を2020年に引き継いだというエピソードがあります。
もとの雰囲気を残しつつ、レトロな照明や古道具などを取り入れて内装をリノベーション。元の喫茶店が持っていた気品を活かして改装したという内装には、古き良き喫茶店への敬意が感じられます。
引き継いだ際に、メニューを一新して、コーヒーに詳しいバリスタを迎え入れています。スペシャルティコーヒーの豆を使ったコーヒーが味わえます。
その日の出会いを楽しむなら、おすすめのコーヒーを日替わりのバッチで提供する『本日のコーヒー』(550円~)と、個性豊かなシングルオリジンの豆をハンドドリップで提供する『きまぐれコーヒー』(700円~)がおすすめ。どちらも使う豆によって価格が変動します。迷ったときは、スタッフに豆の特徴を聞いてみて、好みの風味で選びましょう。
唯一のフードメニューである「ドリア」は、ランチタイムに人気の品。2種類のチーズとベシャメルソースの香ばしさと、たっぷり振りかけられた黒コショウのスパイシーなアクセントが、大人の洋食といったところ。うまみが詰まったリブ肉を使いしっかりした味わいは食べ応えもじゅうぶんです。
「喫茶サテラ」では、週に一度だけモーニングが食べられる日があります。
8時からオープンする木曜の朝は、「渋いちベーカリー」の角食を使った3種類のトーストがメニューに並びます。「あんバタートースト」は、厚めに切られたもっちりとしたパンに、ほくほくのあんこの食感、コクのあるバターがアクセント。表面にさっと一振りされた塩が甘さを引き立てています。
固めプリン好きの心をつかみ、SNSへの投稿で人気を博している「プリン」は、端正な四角の形が特徴です。スプーンを入れる瞬間の弾力に驚きますが、その固さに反して、クリーミーな甘さが口のなかでとろけます。練乳とクリームチーズを使った濃厚な味わいは、コーヒーとの相性もばつぐん。
定番のほか「ほうじ茶プリン」や「ピスタチオプリン」など、期間限定で登場するプリンもあるので、公式SNSでチェックしてみてくださいね。
ドリンクメニューでは、喫茶店巡りの定番ドリンク「クリームソーダ」も人気。レトロな見た目が店内のインテリアとマッチします。
「コロナ禍のオープンでしたが、店舗のSNSを見てきてくださった方も、もともと「青山茶館」の常連だったお客様も通ってきてくれています」とスタッフの中村さんが話してくれました。2023年1月からは、週に一度だけ、夜もオープンしてお酒を提供する試みも始まりました。また、毎回試作を重ねて作っている期間限定プリンの種類を増やす計画もあるのだそう。
ふらりと立ち寄り思い思いの時間を過ごせる喫茶店のあり方が、素敵に引き継がれている「喫茶サテラ」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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