"スイーツの街"として名高い、東京・自由が丘。今までありそうでなかった新しい切り口で注目を集めているのが、カフェ、ギャラリー、ショップ、焙煎所などを兼ね備えた「ROYAL CRYSTAL COFFEE（ロイヤルクリスタルコーヒー）自由が丘店」です。異国情緒をまとった優雅な空間で、バリスタが丁寧に淹れたコーヒーやアフタヌーンティーをゆったり味わうことができますよ。
東急東横線・東急大井町線自由が丘駅から北にのびる学園通りにあるのが「ロイヤルクリスタルコーヒー」。多くの人が行き交う路地を3分ほど進むと白色の建物がいきなり現れ、素通りできないほどの存在感を放ちます。
広々としたエントランスにはシャンデリアが燦然ときらめき、英国貴族の邸宅に迷い込んでしまったかのような別世界に圧倒されます。全国各地にコーヒーショップを展開している「ドトールコーヒー」の創業者・鳥羽 博道さんが、“世界一のコーヒーを最高のおもてなしで”をコンセプトに2021年7月に創業。商品から内装まで理想を妥協せずに追い求め、完成に至るまで約4年もの歳月がかかったそう。その並々ならぬ熱い想いは一杯のコーヒーからも感じられ、世界各国から厳選したコーヒー生豆を地下一階のエイジングルームで長期熟成をしておいしさを引き出し、一階のコーヒーファクトリーでは世界初のシステムを導入したロースターを使って焙煎をしています。まずは、優美な曲線を描く螺旋階段をのぼった先にある、2階のカフェをご紹介しましょう。
2階にある「ロイヤルクリスタルカフェ」では、こだわりのコーヒーをはじめ、ケーキやアフタヌーンティー、食事をいただけます。皿やカップなどの食器類はフランスの「エルキューイ レイノー」によるオリジナルデザインで、リーフや蝶のあしらいが優雅な気持ちになれますよ。
三段重ねのティースタンドに、ケーキや焼き菓子、自家製スコーン、サンドイッチを上品に盛り、全体的に甘さが抑えられ無理なく食べ進めることができる「アフタヌーンティーセット」。ドリンクは、コーヒー・アイスコーヒー・紅茶・アイスティーの中から選ぶことができます。
左上から時計回りに、4種のフルーツを盛った「季節のフルーツ盛り合わせ」、キュンと甘酸っぱいレモンが甘さをリフレッシュできる「瀬戸内レモンのゼリー」、苺の果肉入り生クリームとふわっとしたスポンジが一体感のある「苺のショートケーキ」、卵のコクとなめらかな口当たりが幸せな「自家製プリン」が並びます。
左から時計回りに、バターが風味豊かな「自家製スコーン」は、表面がさっくり軽く中はしっとり。クロテッドクリームとイチゴジャムをたっぷり塗ってほお張って。ふっくら軽い食感の「オレンジマドレーヌ・チョコマドレーヌ」、心地よいラム酒の香りが優雅な気分になれる「ラムレーズンサンド」は、小ぶりで合間につまみやすいですよ。
左から時計回りに、噛みしめるほどに甘味と酸味が広がる「梅グラッセ」、小腹満たしにちょうどいい「玉子サンド・カニサンド」と「チーズブレッド」、ほど良い塩気とクラッカーの食感がアクセントになった「生ハムとクリームチーズのカナッペ」「スモークサーモンのカナッペ」と、軽食がそろいます。
ケーキ5種の中で一番人気なのが「モンブラン」。洋栗を使ったマロンクリーム、栗の甘露煮、生クリーム、スポンジといったシンプルな構成で、栗の上品な甘味と豊かな味が引き立てられています。
「海老と帆立貝のドリア トリュフ掛け」は目の前に運ばれてくると、トリュフの高貴な香りがふわっと漂います。バターライスに帆立貝と海老をのせ、濃厚クリーミーなホワイトソースがとろり。噛みしめるたびに鼻に抜けるトリュフの香りは贅沢そのものです。
お茶の時間を満喫したら、一階に降りてギャラリーの鑑賞を楽しみましょう。フロア奥の壁面と中央部には約300点のデミタスカップ＆ソーサー、約80個のコーヒーミルを展示しています。
これらはヨーロッパを中心に世界各国から収集されたもので、古いものだと1800年代に作られた貴重なものもあります。精巧で美しい絵柄は息をのむほどで、それぞれが作られた時代の背景に思いを馳せて眺めてみてはいかがでしょうか。
自家焙煎のコーヒー豆やドリップカフェ、ギフト、テーブルウェアなどをショップで販売しています。一番のおすすめは、店名を冠した「ロイヤルクリスタルブレンド」。甘味、酸味、苦味のバランスがよく、何杯でも飲めるように突き詰めた渾身のオリジナルブレンドです。どのようなスイーツや食事にも合わせやすいですよ。
隣にあるイートインコーナーでは、コーヒー、ソフトクリーム、軽食などを手ごろな価格で提供しているので、気軽に立ち寄ることもできるのが嬉しいポイントです。非日常的な空間を満喫できる「ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店」で午後のひと時を極上の時間に。
