エレガントなひとときを過ごせるパレスホテル東京の「ザ パレス ラウンジ」。皇居外苑のお濠に面したこのロビーラウンジでは、創業当時から受け継がれているスイーツ「マロンシャンティイ」が半世紀以上の時を経て今なお注目を集めています。上質な茶葉で淹れる紅茶と一緒に伝統の味を優美な雰囲気の中で楽しんではいかがでしょうか。
1961年の開業後建て替えを行い、おもてなしの心と伝統を受け継いできた「パレスホテル東京」。丸の内のビジネス街にほど近い環境にありながら、皇居外苑の緑も楽しめるラグジュアリーなホテルです。2012年のリニューアル後もその価値は変わることなく継承され、国内はもとより海外からも著名なお客様を迎え入れています。
ホテルのエントランスの続きにある「ザ パレス ラウンジ」は、お濠の景色が広がる贅沢なロケーションのロビーラウンジです。天井が高く開放感があり、自宅のリビングにいるような感覚でのんびり過ごしてほしいと、本棚や暖炉も配置されています。香り高いコーヒーで静かな時間を楽しむほか輪島塗の漆器で提供されるアフタヌーンティー（要予約）も人気で、日が暮れると昼間とはまた違った別の表情になります。
創業時から提供されてきた「マロンシャンティイ」は、栗と生クリームだけのシンプルな伝統のスイーツで、粗めに裏ごしした栗を数種類のクリームをブレンドしたホテル自慢の生クリームがやさしく包みます。
初代料理長・田中徳三郎氏のお客様に喜んでいただけるものを作りたいという熱い想いは代々の料理長に受け継がれ、その一方で時代のニーズも取り入れて少しずつ改良されてきました。とくに生クリームに使う砂糖の量はかなり控えめにしているのだそう。そうした配慮からか、パティシエの手作業で絞った生クリームはたっぷりとボリュームがあるものの栗の甘みとの相性もよく、スッキリとした味わいです。
蒸した栗は裏ごしする時に粒子を荒めにしていることから、フォークを入れると空気をまとったようなやわらかな栗がこぼれだします。ほろほろとした栗の食感も楽しんで。
ザ パレス ラウンジの奥にはティーハウスがあり、クラシカルな紅茶やハーブティーのほかに日本茶の玉露や抹茶、四季にあわせたアロマティーも数種類用意しています。取材の時には緑茶にバラの花とマンゴのアロマティー「モルゲンタウ」（1840円）や巨峰とベリーの香りが漂う「オータムナムベリー」（1840円）など、季節感のある温かいアロマティーがラインナップされていました。
「マロンシャンティイ」にあうお茶を伺ったところ、クラシカルティーの「アッサム」をすすめていただきました。アッサムのコクのある深みが、栗と濃厚な生クリームと調和してバランスのいい味わいに。美しいロビーラウンジでよりゆったりとした気分ですごせますよ。
地下1階にはホテルメイドのスイーツやパンなどが並ぶペストリーショップ「スイーツ＆デリ」があります。親しい方へのギフトも揃い、なかでも人気なのがサブレやクッキーを品よく詰め合わせた「プティフールセック缶」です。
パステルグリーンのシンプルな缶の中には、ストロベリー風味のサブレやホワイトチョコレートを抹茶クッキーでサンドしたラング ド シャなど色も形もかわいい焼き菓子がギュッと詰まっていて、とても華やか。特別な日のギフトはもちろん、自分へのご褒美にも最適です。気品あるホテルの空気感とともに持ち帰ってくださいね。
