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京町家を再生した「小川珈琲 堺町錦店」で京都の素材を生かしたここだけ!のメニューを

  • 2022年10月6日
  • ことりっぷ


全国区で知られる「小川珈琲」は、京都生まれの老舗珈琲ロースター。2022年2月にオープンした堺町錦店は、100年先の未来を見据えて創られた特別な店舗です。京都産小麦を使用して店内の工房で焼き上げるパンや、京都産素材を生かした独創的なメニュー、ネルドリップの珈琲まで、他の店舗では味わうことのできないここだけのメニューがスタンバイ。開店は朝7時から。モーニングやランチ、スイーツまでシーンに合わせて楽しめます。
阪急京都線の烏丸駅または地下鉄烏丸線の四条駅から徒歩6分ほど。四条通を経て堺町通を上り、錦市場を越えるとほどなくして右手に現れるのが「小川珈琲 堺町錦店」。創業70年を迎えた小川珈琲が「100年先も続く店」をコンセプトに、看板の珈琲をはじめ空間デザインからメニューに至る細部までこだわりぬいた店舗です。
グレーや黒を基調とした和モダンな店内に大きなガラス窓からやわらかな光が差し込み、美しい陰影を作り出しています。ガラス扉の真鍮製の取っ手に「小川珈琲」の名を刻んだり、元あった梁をあえて脱色することで空間と調和させたり、離れのフロアや廊下の木板にウロコのような名栗(なぐり)加工を施したり。また、坪庭の中央には巨大な軽石を据え、日本に自生するものを中心に30種以上の植栽をあしらっています。空間を構成するもの一つ一つが洗練されていて、席に座って注文の品を待つ時間も心地よく過ぎていきます。
ネルドリップで淹れる珈琲は、濃厚でありながらまろやかな味わい。現代はペーパードリップが主流ですが、あえて昔ながらの喫茶文化を象徴するスタイルを取り入れ、使用するオーガニックコットンのフィルターは、糸から選び抜いて作ったのだとか。ネルドリップは時間も技術も要する高度なドリップ法ですが、バリスタの精鋭が常駐しているほか、国内で先駆けて導入したスイス製の最先端マシンも活用。珈琲豆は、地球環境や生産者の暮らしにも配慮した「エシカルコーヒー」をセレクトし、「GRANCA(グランカ)」の名を冠した8種をそろえます。
坪庭の奥にある工房では、京都の老舗ベーカリー「ル・プチメック」の創業者である西山逸成さん監修のレシピで希少な京都産小麦を使った食パンを焼いており、炭焼きトーストやサンドイッチなどパンメニューのバリエーションが豊富です。
モーニングのおすすめは、たっぷりの国産しらすと京都産九条ねぎ、京丹波のみずほ産桜たまごで作る玉子焼きを挟んだ「九条ねぎとしらすの玉子サンドイッチ」。洛中唯一の造り酒屋・佐々木酒造の「べっぴん米糀」を使用した自家製糀(こうじ)バターや自家製マヨネーズによるコクと旨味が感じられます。炭焼きオーブンの高温で30秒だけトーストするパンは、外はカリッ、中はふんわり。玉子焼きとの一体感が絶妙です。
ランチメニューのおすすめは、「クロックムッシュ仕立てのピザトースト アリッサ添え」。地元京都などで採れた旬野菜のサラダ付きです。京都ぽーくボンレスハム、ピザソースをサンドしたトーストの上に、ベシャメルソース、グリエールチーズ&モッツァレラチーズがとろ~り。唐辛子やニンニク、赤ピーマンとエシャロットなどで作るスパイシーなアリッサも自家製です。
カフェタイムで人気のデザートは、「抹茶パフェ」。トップを飾るラングドシャ、抹茶ジェラート、シュトロイゼル、ゼリーに使用する抹茶は宇治茶の名産地である和束産で、京菓子の老舗・俵屋吉富の白あんを合わせたクリームや佐々木酒造の日本酒を使ったゼリーも織り込まれています。抹茶スイーツの聖地・京都の抹茶パフェのなかでもここだけでしか見られない独創的な自家製具材が光るひと品です。
ほかにも、生クリームに京都の西京白味噌を合わせた「カフェウィンナー 白味噌クリーム」や、カクテルのような珈琲ドリンクなど個性派メニューが勢ぞろい。一日のはじまりや街なか散歩の合間に訪れたい、とっておきの一軒です。

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