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奈良で発見♪防空壕や蔵を活かした築140年以上の古民家カフェ「ROKKAN ROOM」

  • 2022年9月26日
  • ことりっぷ


観光名所である奈良公園の南側、猿沢池のすぐ近くにある「ROKKAN ROOM(ロッカンルーム)」。店主の大八木もえさんが実際に住んでいた築140年以上の古民家を改装したカフェです。ここ奈良市元林院町はかつての花街で、この建物は当時の芸者が過ごした置屋だったそう。土間に蔵、防空壕の名残が感じられる空間は、現世から切り離されたような独特な雰囲気。奈良の食材を使ったメニューを味わいながら、タイムトリップ気分を楽しめます。
近鉄奈良駅から南へ徒歩7分、ならまちエリアの北端にあたる場所にあるカフェ「ROKKAN ROOM」。門をくぐって奥に進むと、カフェの玄関口が見えてきます。
引き戸を開けると、提灯を灯したかつての土間があり、右手には蔵が。カウンターを抜け奥に進むと地下へ続く階段があります。
地下に広がっているのは、戦前に作られた防空壕。天井が低く、壁はむきだしのコンクリートなのに床は畳、そこに毛足の長いふわふわのクッションという、ちぐはぐ感がユニークです。
漆のテーブルは置屋に残っていたものを再利用。最新のスピーカーからは、人間の耳には聞こえない、でも身体によいとされるハイパーソニックサウンドが流れているそうで、よりリラックスできる空間を演出しています。
蔵の1階はオリジナル家具とアートが飾られたテーブル席。
はしごをのぼって上がる2階は、ニットアーティスト蓮沼千紘さんの作品で埋め尽くされた不思議な空間です。丸いちゃぶ台は、冬になるとコタツに変わるといい、空いていればラッキーな人気の客席です。
フードで人気なのは、奈良産の三輪そうめんを使ったにゅうめん。冬季限定メニューでしたが、人気が高かったため通年メニューに。コシがあって歯ざわりがいいそうめんと、やさしいお出汁をそのままいただいても十分おいしいのですが、トッピングのお揚げがポイント。
お揚げを箸で割ると、中からスパイスカレーがとろりとあふれ、カレーうどん感覚で食べるにゅうめんも格別なおいしさです。
スイーツも奈良県産のものを。食後にちょうどいいサイズ感なのが、奈良県産の卵を使ったシンプルなプリン。素朴ながら鮮度のいい卵を使っているので、卵そのものの味わいがしっかり感じられます。
これからの季節、人気が高まるのが、大八木さんのひらめきから生まれたチャイティーお汁粉。シナモンやジンジャー、クローブといったスパイスを効かせつつしっかり甘さもあるチャイに、こしあんをプラスすることで、まろやかな口当たりに。ひとくちサイズのお餅が浮かんでいます。
香りはチャイ、ひとくち飲むとお汁粉、後口は再びチャイと変化するのが楽しいドリンクです。
いたるところに飾られたアート作品も見どころのひとつ。現代アートが古民家の空気になじみ、唯一無二の空間を生み出しています。どこに目線を向けても、不思議な趣がある「ROKKAN ROOM」。時間を忘れ、自分の世界に没頭できそうです。

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