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フェリーに乗って瀬戸内に浮かぶ男木島へ。のんびりてくてく猫さんぽ

  • 2022年2月19日
  • ことりっぷ


香川県の男木島(おぎじま)は瀬戸内国際芸術祭の舞台でもあるアートの島。3年に一度開催される芸術祭期間を中心に、夏休みシーズンなどは観光客で賑わいますが、オフシーズンはのんびり穏やかな空気に包まれます。たくさんの猫が自由気ままに暮らしていて、島内を散策すればいたるところで猫に会えるんですよ。
男木島へのアクセスはフェリーのみ。高松港から女木島(めぎじま)経由で男木島港へと向かいます。高松港から女木島へは約20分、さらに女木島から男木島へは約20分。「めおん号」に乗り込んで出発すると、海上からは高松の町並みがぐんぐんと遠くなっていくのが見えます。「めおん号」は2021年に縞々模様の新船も登場したので、新しい船体を楽しむのもいいですね。
港を出るとすぐに赤い灯台が見えてきます。これは高松港玉藻防波堤灯台で、通称「せとしるべ」。高松港のシンボルとしてデザインされた世界初のガラス灯台で、高さは14メートル。透明ガラスブロックの内側に赤色フィルムを貼り付けたものが1600個も使用され、灯台全体が発光します。昼の落ち着いた赤色もすてきですが、赤く輝く夜の姿もすてきなので、帰りもチェックしたいですね。
高松港から約40分で男木島が見えてきます。山の斜面に沿って民家が建つ様子は、“うろこ状に家が連なる”と表現される独特な風景。平地がほとんどない坂道と路地の島で、芸術祭期間でなくても見られるアートが点在し、歩くたびに不思議な風景や猫たちに出会えます。
港に降りると早速猫たちがおさんぽ中。ものおじせず観光客に近寄ってくる子もいれば、観光客なんて気にも留めずに、気ままにひなたぼっこをしている子もいてさまざまです。早速カメラにおさめたくなる光景が広がっていることも多いので、まずは港周辺を散策してみるのがおすすめです。
男木島は周囲約4.7kmの小さな島。島内の交通手段は徒歩かレンタサイクルでバスはありません。猫さんぽするなら迷路のような路地を迷いながら歩いてみましょう。急な斜面もちょっとずつ進めば、気づくとのぼりきれていますよ。
坂をのぼっていると、次から次へと猫が姿を現します。ひなたに寝転んでいる姿や毛づくろいする姿などを無防備に見せてくれるので、シャッターを切る手が止まりません。写真を撮られていても一向に気にしないところが猫のかわいいところ。時間を忘れて猫を眺め、癒しのひとときを過ごしましょう。
坂道をのぼった先には、地元の人から「玉姫さん」と呼ばれて親しまれている「豊玉姫神社」があります。高台に建っているので見晴らしがよいビューポイントでもあります。
神社のまわりにもたくさん猫がいるので、まずはお参りをしたら、そこかしこにいる猫ちゃんたちにも挨拶をしてまわりましょう。
男木島には島ならではの見どころが点在しています。島の一番北にあるのが男木島灯台。総御影石造りというめずらしい洋式灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれています。灯台の横には小さな浜辺があり、透明度の高い波が穏やかに打ち寄せます。
また灯台から山のほうに遊歩道を少しのぼっていくと「水仙郷」と呼ばれる花畑が広がります。1月下旬から3月上旬にかけて1100万株ともいわれる水仙の花があちらこちらに咲き、美しい海を背景にメルヘンチックな光景を演出します。
このエリアは中心部から少し離れているので、電動レンタサイクルの利用がおすすめです。
コンパクトな島は1日でまわるのにちょうどいい広さ。アート作品も眺めながら散策を楽しんだら男木島港から再びフェリーに乗って高松港へ戻りましょう。フェリーの運航は1日6便程度なので、あらかじめ時間をチェックしておくのがポイントです。
島ならではの穏やかな時間とのんびり自由なにゃんこたちに癒されたら、いつの間にか心が軽くなっているかもしれません。瀬戸内には小さくとも魅力的な島がたくさんあるので、また島旅を楽しんでくださいね。

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