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明治時代にタイムトリップ♪レトロな港町・塩竈の和カフェでスイーツを「カフェはれま」

  • 2021年4月11日
  • ことりっぷ


JR仙台駅から電車に乗って約30分。日本三景・松島のお隣にある塩竈(しおがま)は、歴史情緒ただよう港町です。「陸奥国一之宮」と呼ばれ厚い信仰を集める「志波彦神社 鹽竈神社」の門前町として古くから栄え、今も街のそこかしこに歴史的建造物が残されています。
JR本塩釜駅と神社の中間にある 「カフェはれま」は、明治初期に建てられた旅館をリノベーションしたカフェ。往時の面影を残す店内で、塩竈ゆかりのスイーツやランチをいただけます。モダンなステンドグラスから日が差す店内でひと時を過ごせば、明治時代を旅しているようなレトロな気分に浸れますよ。
JR本塩釜駅から歩いて8分ほど。鹽竈神社の末社である御釜神社の向かいに建つ古民家が「カフェはれま」です。
「カフェはれま」がオープンしたのは2016年のこと。150年ほど前に建造された「旧ゑびや旅館」を約2年の歳月をかけてリノベーションし、開業しました。
のれんをくぐり中に入ると、そこは100年を超す歳月を経た重厚な梁が印象的な空間。可憐な桜の花が描かれたステンドグラスから、淡くやさしい光が店内に差しています。
「塩竈を元気にするために観光客が気軽に入れるカフェをやってみたかった」という店長の菊池千尋さん。歴史的に貴重な建築物である「旧ゑびや旅館」の保存運動に関わり、その1
階を利用したカフェのオーナーを務めるようになりました。
「カフェはれま」では、訪れた人がより塩竈のことを知りたくなるようなメニューをラインナップ。例えば、街歩きのひと休みにぴったりの「しおがま普段スイーツセット(コーヒーまたは紅茶650円、抹茶700円)」は、塩竈の老舗菓子舗やパティスリーのスイーツを、ドリンクとセットにしたもの。生クリームに小豆餡をあわせた「菓匠 榮太楼」の「なまどら焼き」や、フランスやドイツでの修行経験のある店主が作る「クレオバンテール」の「ダックワーズ」など、塩竈を代表するスイーツの数々を味わえます。
この日いただいたのは、しっとりとしたダックワーズ。ひと口味わうと、アーモンドが香る生地とキャラメルのクリームが一体となり、濃厚な風味が口いっぱいに広がります。こちらで味わったスイーツを、実際にお店まで足を運んで購入する方が多いというのも納得のおいしさです。
ランチでは、「おむすびセット(800円)」が人気。ちくわやさつま揚げ、ごぼう巻きなど、塩竈産の練り物が入ったおでんとともに、藻塩を使ったおむすびを味わえます。
塩を焚く竈からその名がついた塩竈。製塩発祥の地ともいわれる塩竈の藻塩は、10時間以上窯で炊き上げる昔ながらの製法で作られています。その味わいはまろやかで、どこか甘みを感じさせるもの。素朴なおむすびだからこそ、豊かな海の旨みと海苔の風味で特別なごちそうに感 じられます。
ほかにも、藻塩や地酒「浦霞」の酒粕を使ったジェラートの3種盛り 「しおがまジェラート(600円)」、どこか懐かしい「あんバターサンド(580円)」や「のりサンド(480円)」、「白玉クリームあんみつ(700円)」など、時が止まったかのようなお店の雰囲気にぴったりのメニューが用意されています。
建物の2・3階部分は「まちかど博物館」として見学することができます。木造3階建ての建物の細部には、現代の建造物ではなかなかお目にかかれない意匠の数々が残されています。
かつて花街の宿として客をもてなした客室は、松、竹、梅、桜と各部屋ごとに異なる仕様。虫食い舟板に螺鈿を施し「千賀ノ浦(塩釜港の古名)」を表現した長押(なげし)や、「鹽竈神社の鹽竈ザクラ」として国の天然記念物に指定されている鹽竈ザクラを描いた 桜の間の天井絵などを見ることができます。じっくり見学していると往時の賑わいが目の前に蘇ってくるようです。
「カフェはれま」を訪れると、今と昔の塩竈の姿が交差するよう。ノスタルジックな魅力を見つけに、ぜひ出かけてみてくださいね。

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