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京都西陣の老舗和菓子店・千本玉壽軒のカフェ「茶寮 SENTAMA」で季節の上生菓子を召し上がれ

  • 2021年1月29日
  • ことりっぷ


「歴史ある老舗でお店の方と会話を楽しみたい」というのは、京都を訪れる誰もが憧れるところ。けれど、やっぱり敷居が高そう・・・・・・と今まであきらめていた方に、おすすめしたい和カフェが、2020年10月に誕生しました。西陣の「茶寮 SENTAMA」では、目の前で職人さんが和菓子を仕上げ、お茶も点ててくれるそう。さっそく、訪れてみましょう。
「茶寮 SENTAMA」は「千本今出川」のバス停から徒歩すぐ。千本通と今出川通の交差点を北へ進み、本店である「千本玉壽軒」の前を通りすぎたら、2件目の小さなドアが入り口です。
本店の老舗らしい店構えとは異なるカジュアルさに、期待が高まります。靴をぬいで、階段を上がった2階がカフェです。
カフェスペースは、ほっこりと落ち着ける畳の部屋。ここで、店主の元島真弥さんが、茶寮を始めるきっかけについて、面白い話を聞かせてくれました。
「本店の前で、修学旅行生が立ち止まってるんです。入ろうかやめておこうか迷ってるんですね。もちろん、気軽に入ってきてもらって構わないんですけど、敷居が高そうに見えるんでしょう。それで、何とかならないかと思っていたら、ちょうどここが空いたので、本店にはないカジュアルさ、気軽さを打ち出したカフェをすることにしました。」
もし、カウンター席が空いていれば、迷わずそこに座りましょう。実はここ、職人芸を見れる特等席なのです。
まず、季節の上生菓子から一品をオーダーします。お菓子によっては、中の餡を変更できるそう。この日お願いした「雪餅」は、つぶ餡・黒こし餡・紅餡・黄身餡の4種から好みのものを選ぶことができました。
また、お抹茶を飲むお茶碗も、棚のコレクションから好きなものをリクエストできます。
さっそく、できたての生菓子とお抹茶をいただきましょう。
「雪餅」という銘のとおり、ふんわり雪をまとった真っ白なお菓子。目の前で裏ごししてもらったばかりの大和芋の香りもふわり。また、添えられたお干菓子も、しっかりと香ばしいきな粉の味がします。これだけ素材が感じられるのは、やはり作りたてだからでしょうか。
お抹茶は辻利、煎茶やほうじ茶は一保堂のものが使われています。老舗の和菓子×お茶が一度に味わえるのも魅力のひとつです。
「最中3種盛り」はぜひ味わいたいひと皿。
かわいいスプーンにそれぞれ白玉と粒餡、こし餡、そして季節の餡がちょこんとのせられ、最中の皮とセットになり、食べ比べが楽しめます。
ごぼう付きの白みそ餡は、京都のお正月のお菓子「花びら餅」をイメージしたもの。これまでには、秋の「さつまいも餡」、冬に体を温めてくれる「生姜餡」などが登場したそうです。
最中の皮も、今では珍しい1枚1枚手焼きで作られたもの。パリパリの皮としっとり餡のコンビは、自分で作りながら食べるからこそ味わえる食感です。
そして、寒い季節のお楽しみメニューとして珍しいのが「葛湯餅」。
お椀のふたを開けると、爽やかな柚子の香り。本葛でなめらかなとろみのついた葛湯は、体の芯からぽかぽか温まってきます。それに、餡の入った道明寺饅頭が1つ丸ごと入っているのでボリュームもたっぷり。
お店は、北野天満宮からバス停でたった2つの距離です。梅の花が香る北野天満宮をお参りした後に、葛湯餅やぜんざいなど冬の甘味を味わいに立ち寄るのもすてきですね。

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