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キャンプの恵み

Vol.47 家、学校、そして第三の場

  • 2013年12月19日

 以前、「第三の場所」という文章を書かせてもらいました。これは、「人を育てるキャンプ」に携わる5つの団体が合同で行う事業の予告といった内容だったのですが、要項ができあがったので、今度は宣伝をしたいと思います。その事業は「家、学校、そして第三の場」という名前のフォーラムです。

 子どもの生活の中で「家」と「学校」は大きな存在です。しかし、そのどちらも人間関係が密接なぶん、ひとたび関係がこんがらがってしまうと、逃げ場がなくて息苦しくなってしまいます。だから、しがらみから解放されて、じっくり考えたり、ぼーっとしたりできる「第三の場」が、子どもにだって必要なのです。

 それがどんな場所かは一人ひとり違うでしょうが、キャンプもその一翼を担えればいいなと思っています。そこで、「第三の場」の要素を探り出して、「キャンプはいいぞ!」と証明してみようというわけです。

フォーラムの中心となるのは、作家の佐川光晴さんをお招きして行う対談です。

 『生活の設計』や『おれのおばさん』といった何冊かの本を読み、短い時間お話しただけでの印象なので、あくまでも予想なのですが、佐川さんは「第三の場の達人」に違いないと、私はふんでいます。

 作品の中には登場人物にとっての「第三の場」がふんだんに登場しますし、ご自宅で執筆活動をされている佐川さんは地域社会の中で「第三の場」としての役割も担っておられるようです。

 では、「第三の場」は何なのか。それは、書かないでおきましょう。そもそも私が考えている「第三の場」が的外れである可能性は大いにありますし、対談の中で思いがけない「第三の場」が登場するかもしれません。そして、キャンプが「第三の場」にふさわしいとお示しできるかどうか、心配でもあり、楽しみでもあります。

 キャンプのよさを知っていただこうという会ですが、キャンプの話ばかりするわけではありません。お母さん、お父さん、保育士さん、学校の先生、近所のおっちゃん、おばちゃんなどなど、さまざまな形で子どもと関わる多く方々にご参加いただければと思います。

 「出会いと体験の森へ」フォーラム 「家、学校、そして第三の場」の詳細はこちらをご覧ください。
http://deai.camping.or.jp

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