
千葉県いすみ市と大多喜町を走るいすみ鉄道は公式Xを通じて、昨年10月に発生した脱線事故の影響で全線運休が続いている状況について報告。2027年までの運行再開を目指すと発表した。※画像:いすみ鉄道 公式Webサイト
2024年10月に発生した脱線事故の影響で全線運休が続いている、千葉県いすみ市と大多喜町を結ぶローカル鉄道・いすみ鉄道は、公式X(旧Twitter)を通じて「このたび、大原〜大多喜駅間の復旧については、令和9年(2027年)秋頃までの運行再開を目指すことにしましたのでお知らせします」と発表した。
■脱線から3年越しの再開を目指す
2024年10月4日にいすみ鉄道の国吉駅〜上総中川駅間(苅谷踏切付近)で、列車が脱線する事故が発生。乗客104名と運転士1名が乗車していたが、全員にけがはなかった。
いすみ鉄道は事故以降、現場および老朽化の著しい箇所の補修を進めるとともに、JR東日本など専門機関と連携し、安全確保のための対策を詳細に検討してきた。その結果、大原〜大多喜駅間の運行再開は2027年秋頃を目指す方針が決定された。
復旧にかかる費用は、代行輸送費も含めて約14億5000万円と見込まれており、同社は必要な経費について千葉県や関係市町に対し支援を要請したとのこと。
■「頑張れいすみ鉄道」SNSで応援メッセージ殺到
また、大多喜〜上総中野駅間については、今後、復旧にかかる費用や期間の調査を進めていくと報告。いすみ鉄道は「運休期間が長期化し誠に申し訳ございません」と謝罪したうえで、「復旧までの間の代行輸送をしっかりと確保しながら、安全対策の徹底を図るよう引き続き全力を尽くしてまいります」とコメントした。
この投稿にSNSユーザーからは「いすみ鉄道の復旧応援してます」「頑張れいすみ鉄道」「地元客や観光客のためにも早期全線復旧、早朝全線開通を祈ります」など応援メッセージが寄せられた。
かつて廃線の危機を乗り越え、V字回復を遂げたいすみ鉄道。今回の困難な状況をどう乗り越えるのか、今後の展開に注目が集まる。
<参考>
いすみ鉄道株式会社 公式X
いすみ鉄道「いすみ鉄道の復旧について」
いすみ鉄道「令和6年10月4日に発生した輸送障害事故について」
※コメントは原文ママ
All About 編集部