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「熊野古道」 Q&A解説

読み:
くまのこどう
英名:
The Ancient Kumano Road
  • Q: 熊野古道を散策したいのだけれど、おすすめのルートは?
    世界遺産の地である熊野古道を実際に歩いてみたい。おすすめのルートなどはあるのだろうか?

    A: 熊野古道は、古くから神々が住む聖地としてあがめられてきた熊野三山に参詣するための古い街道の総称だ。ユネスコ(UNESCO)の世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部をなす。奈良、和歌山、三重の3県にまたがり、自然や文化、歴史的な環境に恵まれ、多くの史跡や名称、建築物がある。三重県では、次のコースを推奨している。1) ツヅラト峠コース、2) 荷坂峠コース、3) 一石峠・熊谷道コース、4) 始神峠コース、5) 馬越峠コース、6) 八鬼山越えコース、7) 三木峠〜羽後峠コース、8) 曽根次郎坂・太郎坂コース、9) 二木島峠〜逢神坂峠コース、10) 波田須〜大吹峠コース、11) 観音道コース、12) 松本峠〜花の窟コース、13) 横垣峠コース、14) 風伝峠コース、15) 通り峠コース、16) 川端(川丈)街道、17) 浜街道コース(北) 、18) 浜街道コース(南)。このうち川端(川丈)街道には、熊野比丘尼が転落したという「比丘尼転び」や、天皇の使者(伝使)が水かさの高さに引き返したという「でんし帰り」などの地名がある。

  • Q: 熊野古道はなぜ世界遺産になったの?
    熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」は、どのような理由で世界遺産に登録されたのだろうか?

    A: 熊野古道は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関:UNESCO)の世界遺産として登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部を成している。同地は2003年に推薦書が提出された後、ICOMOS(国際記念物遺跡会議)による現地調査と審議を経て、2004年7月に中国で開催された第28回世界遺産委員会で文化遺産に登録された。登録の理由は、熊野古道が、自然と人との深い関わりのなかで形成されてきた文化的景観を持ち、それが現在まで良好な形で伝えられていることだ。また、「宗教文化に関連して、今は失われた伝統と現在においてもなお継承されている伝統との複合の在り方を示す稀な事例」(文化庁)である点も高く評価された。奈良、和歌山、三重の3県で合計29市町村にまたがり、495.3haと、国内の他の世界遺産と比べて広い範囲が指定されている。

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