A: 天然記念物の指定に関しては、すでに1919(大正8)年に「史蹟名勝天然記念物保護法」が公布され、これに基づいて天然記念物の指定が行われていた。たとえば、オオサンショウウオに関しては、1927(昭和2)年にその生息地が天然記念物に指定されている。「文化財保護法」が施行された後、1951年には生息地だけでなく、オオサンショウウオそのものが天然記念物の指定を受けている。このように、「文化財保護法」は「史蹟名勝天然記念物保護法」の一部を受け継いでいるわけで、1950年以前にも天然記念物の指定は行われていた。
A: 文化庁の天然記念物種類別指定件数によると2004年10月18日現在、合計971件あり、そのうち、特別天然記念物が75件となっている。内訳は動物が191件(21)、植物536件(30)、地質・鉱物が221件(20)、天然保護区域23件(4)となっている(( )内は特別天然記念物)。しかしながら、天然記念物はその状態などによって、指定を解除されるほか、比較的ひんぱんに指定が行われるため、天然記念物の総数は変動がある。