A: ビオトープづくりを通じて自然の復元、生態系の保全に積極的に取り組むNPOが全国的に増えてきた。NPOと地方自治体が協働してビオトープをつくり運営するケース、学校などにアドバイスを行うNPOも多い。「ビオトープ塾」「ビオトープ実践塾」などの講演会を行ったり、実際にビオトープづくりを地域の人と一緒になって推進し、地域の人や子どもたちに自然と触れ合う楽しさをアピールしている。優れたビオトープの表彰制度を行い、普及に力を入れているNPOもある。
A: ビオトープはその地域にもともとあった自然の生態系を回復させることがひとつの目的である。したがって、自然を回復させれば、どんな樹木や生物でもいいわけではない。できる限り、その地域に昔から生えていた樹木を植え、以前と同じような植生をつくり出すことが大切だ。
A: 財団法人日本生態系協会は、自然を復元するために、その地域に本来生息していた野生動植物を調査する能力と、生態系の適切な保護管理ができる技術者の養成を目的として「ビオトープ管理士制度」を創設し、資格認定を始めた。「ビオトープ計画管理士」と、「ビオトープ施工管理士」の2部門に分かれている。日本ビオトープ協会は、「ビオトープアドビザー」の認定試験を行っている。