A: LOHASには、杓子定規な定義はないため、比較的自由であるといえるが、自分の健康はもとより、社会のあり方、環境への関心、人間の生き方などについてしっかりした認識を持つことがLOHAS的な生き方のベースになる。たとえば、ヨガ教室やフィットネスなどに定期的に通って、心身の健康づくりを欠かさない。車を購入するときには、安全で環境負荷の低い商品を選択する。リサイクルショップを活用する。身体や環境にやさしいオーガニック製品を身につける。あくせくした旅行ではなく、ゆっくりとした旅をするなどなど、ナチュラル志向をベースにした生き方を選ぶことといえる。
食べるものも、何を原料にどこでどのようにして作られたのかを知った上で、それを食べるかどうかは自分で判断する。自分優先でありながらも、良識を兼ね備えるバランス感覚が大切だ。
A: LOHASは非常に範囲の広い概念なので、商品の幅も実に広いという特徴がある。まず健康面では、有機食品、フィットネス、ヨガ、アロマテラピーをはじめ、現代西洋医学に頼らない代替医療までを含む場合もある。ファッション分野ではオーガニックコットンや自然素材を使った身体をしめつけない衣服、食分野ではオーガニック食品などがその対象だ。
住宅分野では、太陽熱・太陽光発電住宅などが、地球温暖化防止のためのエネルギー利用という意味でLOHAS。車ならガソリンと電気を組み合わせたハイブリッドカー、あるいは将来的には燃料電池車なども環境を考えた商品といえる。さらに、人の心を和ませる、いわゆるヒーリング・ミュージックなどの音楽分野にまでLOHAS商品は広がっていくと考えられており、その市場は幅広い。
