サイト内
ウェブ

「地球温暖化防止月間」 詳細解説

読み:
ちきゅうおんだんかぼうしげっかん
英名:
Global Warming Prevention Month

気候変動やそれに伴う生物多様性の危機、人間が生活する環境の悪化など、地球温暖化による影響は世界中のあらゆるところで顕在化している。温暖化の原因となる大気中の二酸化炭素(CO2)やメタンなどの温室効果ガス濃度を安定化させるため、国連は気候変動枠組条約などの国際的な枠組みを定めている。1997年12月に京都で開催された同条約第3回締結国会議(COP3)では、CO2など6種類の温室効果ガスを先進国が削減することを約束した京都議定書が採択された。

これを契機として、日本では翌1998年度から毎年12月を「地球温暖化防止月間」と定めて、国民・事業者・行政が一体となって温暖化防止に関する普及啓発に取り組むことを決めた。12月は家庭や事業所における暖房機器の使用や自動車交通量の増加などにより、温暖化の原因となるCO2の排出量が増える時期だ。地球温暖化防止月間には、国や地方自治体などによるイベントなどさまざまな行事が催される。このうち環境省が実施する事業に、「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」がある。温暖化の防止に功績のあった個人や団体の功績をたたえ、表彰するものだ。

2010年の同表彰では、技術開発・製品化部門でブリヂストンや京セラなど5件、対策技術導入・普及部門で大阪府水道部など5件、対策活動実践部門で東京電力など7件、環境教育・普及啓発部門でエコッツェリア協会など8件、国際貢献部門で京都府立北桑田高等学校(1件)の計26件が受賞。同年12月15日に東京で表彰式が行われた。

また、「ウォームビズ(20℃設定)」推進キャンペーンについての提案も行われた。チャレンジ25キャンペーンの一環として、家庭やオフィスでできるウォームビズを新たなキャラクターの「あったか忍者・あった丸」を使ってウェブサイトやポスターなどでわかりやすく紹介するものだ。

このほかに、各地の地球温暖化防止活動推進センターがパネル展示や「100万人のキャンドルナイト」と連携したイベントなどを実施する。また、地方自治体による事業としては、北海道の「あったまろうキャンペーン」や宮城県の「光の貯金」、埼玉県の「深夜化見直しシンポジウム」、岐阜県の「地球温暖化防止キャラバン・エーコとします隊」など、地域特性を生かした企画や個性的な催しが全国各地で行われる。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。