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「地球温暖化」 Q&A解説

読み:
ちきゅうおんだんか
英名:
Global Warming
  • Q: 地球温暖化のメカニズムは?
    温室効果ガスはなぜ地球の大気の温度を上げるのだろうか。

    A: 地球温暖化は、大気中の二酸化炭素(CO2)など熱を吸収する性質をもつ温室効果ガスが、人間の経済活動などに伴って増加する一方で、森林破壊などによりCO2の吸収が減少することで、地球全体の気温が上昇する現象だ。地球には、太陽からの膨大なエネルギーが光と熱などの形で届いていて、そのエネルギーにより地球は温められている。その熱は赤外線として宇宙空間に放出され、地球を取り巻くCO2やメタンなどのガスによって赤外線が吸収されることにより、大気の平均気温は約14度に保たれている。もしCO2などの温室効果ガスがなければ、マイナス19度前後にまで下がってしまうが、逆に温室効果ガスが増えすぎると、宇宙に放出される熱が減って地球の気温が上昇してしまう。これが、温室効果ガスが地球の大気の気温を上げるメカニズムだ。

  • Q: 地球温暖化の日本への影響は?
    地球温暖化により日本にはどのような影響があると考えられているのだろうか。

    A: 環境省の資料によると、地球温暖化の進行に伴い、日本では気候帯が年間に4〜5kmの速度で北上していく。だが、森林はその速さに追いつかず、生育できなくなったり枯れてしまったりするおそれがある。なかでも日本を代表する自然林のブナ林は、気温が4.4度上昇すると約2割に減少すると予測されている。主食であるコメをはじめとする、農作物の品質低下や減収を予測する報告もある。また、豪雨などの異常気象が頻発し、融雪による土砂災害や洪水などの被害が増加する可能性がある。都市部では、熱中症の患者数が増加し、冷房の使用などによるエネルギーの消費が増え、ヒートアイランド現象を誘発する。さらに、デング熱やマラリア、日本脳炎など、蚊が媒介する伝染病の分布可能域が拡大するおそれもある。このように、温暖化が進行すると、自然環境、人間環境ともに大きな打撃を受ける可能性が高い。

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