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「森林認証制度」 とは

読み:
しんりんにんしょうせいど

 適正に管理された森林を認証し、その森林から生産、製造された木材製品に認証マークをつけて流通させることで、森林の破壊や劣化防止を目指す制度。世界にさまざまな森林認証制度があるが、世界中の森林を対象にして運用される制度は、1993年に設立された森林管理協議会(FSC:Forest Stewardship Council)による森林認証制度のみであるため、森林認証制度というと、FSC森林認証制度を指すことが多い。FSCでは、森林の伐採や管理が適切に行われているかどうかを評価し、適切な管理がなされている森林を認証する。認証された森林から産出された木材や木材製品に独自のロゴマークを付け、認証を受けた森林から来ている製品であることを保証する仕組みだ。FSCの認証制度には、森林の管理を対象とした「FM認証」(森林管理認証:Forest Management)と、認証森林の林産物が加工・流通の過程を経て消費者に正しく届けられることなどを生産・加工・流通等の各段階において認証する「CoC認証」(流通管理認証:Chain of Custody)の2種類がある。2008年4月現在、全世界で79カ国、9337カ所、面積約1億300万haの森林が認証されている(国内では24カ所、約27万9千ha)。なお、2003年には日本の林業団体や環境NGO/NPOなどにより、SGEC(Sustainable Green Ecosystem Council)が発足し、人工林が多く零細な森林所有者が多いという日本の実情に応じた森林認証制度を創設した。2008年3月現在、63カ所で約71万4000haの森林が認証されている。

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