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「自然エネルギー」 とは

読み:
しぜんえねるぎー

 風力、太陽光、バイオマス、小水力、波力、潮力、地熱など、自然由来で環境負荷が小さく枯渇することのない再生可能なエネルギーの総称。これに対し、ストック(賦存量)が一定で再生不可能なエネルギー資源は枯渇性エネルギー資源と呼ばれ、石油や天然ガスなどの化石燃料や、ウランなどの埋蔵資源などが含まれる。2004年6月にドイツ政府主催で行われた「自然エネルギー2004ボン国際会議」では、自然エネルギーについて、とくに貧困層へエネルギーを供給する手段であり、温室効果ガスの排出を軽減し、有害な大気汚染物質を削減し、大気環境の改善に寄与し、新しい経済的な機会をつくり、エネルギー安全供給を強化し、持続可能な開発に大きく貢献できるものであることを共通認識とすると宣言している。地球温暖化などの環境問題や化石燃料の資源枯渇問題など、さまざまな要因から、自然エネルギーの普及を目指す動きが高まっており、2007年にEUは、2020年までに自然エネルギーの割合を現在の6%から20%に増やすことをエネルギー政策上の数値目標とした。自然エネルギーに関する国際的なリーダーシップを取るための話し合いの場を提供することを目的とする世界的な政策ネットワークである、「21 世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク」(REN21:Renewable Energy Policy Network for the 21st century)は、次のように報告している。2004年には自然エネルギー電力容量は、全世界で計1億6000 万kW(大型水力を除く)に達しており、これは、全世界の電力部門容量の4%に相当する。また、大型水力を除く世界の自然エネルギーの電力生産量は、世界の原子力発電所の生産量の5分の1相当である。自然エネルギー導入時にネックとなるのはコストであるが、自然エネルギーを促進する政策は、この数年で急増している。2005年までに、少なくとも世界の48カ国で何らかの自然エネルギー促進政策が採用されており、世界で少なくとも45 カ国が自然エネルギーの政策目標を設定している。

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