公害や不法投棄などにより悪影響を受けた環境を、もとの状態（原状）に戻す（回復する）行為のこと。産業廃棄物の不法投棄などにより生活環境に著しい影響を与えるおそれがある場合には、廃棄物処理法に基づき都道府県知事が除去などの措置を命じることができる。また、委託基準に違反した排出事業者に対しても、原状回復のための措置命令がある。
都道府県などが行う不法投棄による生活環境保全上の支障除去などの事業を支援するために、国と産業界が協力して産業廃棄物適正処理推進基金を設置している。このほかにも、湖沼水質保全特別措置法、河川法、景観法、自然環境保全法、自然公園法、鳥獣保護法、森林法などに原状回復についての定めがある。
